電気・回路の実戦的考え方 1〜回路を流れる電流を考える・法則を理解する姿勢と丸暗記・パターンで「分かる」こと・記述・応用問題への対応・原理・法則の理解〜|中学受験・理科

前回は「電気・電流・回路の分かりやすい考え方 3〜分からない電流と未知数・分かるところから考える姿勢・異なる経路の電圧が下がる大きさ・電圧降下・分かったことを整理・全体像をつかむ・どのくらいの明るさか・電流を具体的に計算〜」の話でした。

目次

問題 2:回路を流れる電流を考える

回路を流れる電流:回路の対称性(新教育紀行)

上記のような問題を考えてみましょう。

基本的な回路ですが、きちんと説明できるでしょうか。

これは、
授業で習ったから知っているけど・・・

「知っている」方は、理由を考えてみましょう。

理由・・・
ちょっと分からないけど・・・

きちんと理解して、説明できるようにしましょう。

法則を理解する姿勢と丸暗記・パターンで「分かる」こと

電圧と電流の基本(新教育紀行)

冒頭の問題が「答えのみ」の問題の場合、

これは知っているから、
〜だ!

と即答できる方もいらっしゃるでしょう。

「知識として知っていること」は大事なことですが、電気・てこなどは理解するようにしましょう。

ある程度問題を解いてゆくと、「解いた問題が蓄積されて、パターンが分かってくる」ことがあります。

この時、「自然とある程度のパターンが分かる」ことは大事なことでしょう。

それは、「法則をしっかり理解している」ことから「分かる」ことだからです。

対して「回路のパターンなどを丸暗記」すると、いくつかの回路が出てきた時、

ア、イ、エ、オの
回路の電流はわかるけど・・・

ウの回路は、知っているパターンと違うから、
分からない・・・

それぞれの回路の比較だから、
分からない回路が一つあると、全部間違えるかも・・・

という可能性があります。

2018年愛光中・理科(四谷大塚ドットコム)

そのような事態にならないためにも、「基本をしっかり理解」しましょう。

「基本がしっかり理解」出来てれば、応用問題は「ある程度出来る」はずです。

受験生の皆さんが受ける試験を作成し、採点する各学校の先生方・教師の方々。

たくさんのことを「知っている」ことは
良いことだが・・・

やはり、考える姿勢を持っている方に
入って欲しい・・・

と考えている方が大多数でしょう。

この時、「考える姿勢」や「考える力」を持っていることは、様々な試験への応用力へつながります。

記述・応用問題への対応:原理・法則の理解

電気・電流の考え方:オームの法則(新教育紀行)

「まずは、オームの法則」である電気・電流。

電気の問題

・主役は電圧

・電圧があって、初めて電流が流れる

「主役は電圧」ですが、大事なことは「電流・電圧のイメージ」です。

電気・電流の考え方:電池の直列つなぎ(新教育紀行)

電池を通ると「電圧がかかって、電流が持ち上がる」イメージです。

電気・電流の考え方:電池の並列つなぎ(新教育紀行)

すると、「直列と並列の性質を暗記」しなくても、それぞれの性質が理解できます。

電池の直列つなぎ

・電流は、「電池の個数分の高さ=電圧」持ち上げられる

・電池の持ちは変わらない(流れる電流が同じ)

電池の並列つなぎ

・電流は、「電池1個分の高さ=電圧」持ち上げられる

・電池の持ちは、並列電池の個数分長くなる(流れる電流が減少する)

「法則」や「原理」という言葉は難しく感じられるかもしれませんが、「基本」と考えましょう。

そして、「基本」を理解して、具体的イメージを持つと「法則」や「原理」もスッキリわかります。

そして、このように「基本」とイメージを理解すると応用力や記述問題にも対応できるでしょう。

理科の物理的問題は、このように「原理・法則を理解」する姿勢を持ちましょう。

すると、「どのような問題に対しても解けるようになる」でしょう。

回路を流れる電流は、「電流・電圧がしっかりイメージできる」ようになりましょう。

新教育紀行

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