Eグループ中学志望の方へ 4〜実際に描いて理解・累乗計算・立体図形を丁寧に描いて理解・立体図形の切断面・豆腐を切ってみる経験〜|中学への算数4月号

前回は「Eグループ中学志望の方へ 3」の話でした。

目次

実際に描いて理解:累乗計算

引き続き、Eグループ中学受験生向けに良い問題をご紹介します。

p56灘中

第一日6

累乗計算があり、小学生には難しいと思います。

累乗計算は実際に3x3x3・・・などと書いてみれば、

ああ、
そういうことかな・・・

と分かる様になるでしょう。

「累乗」は小学校の過程範囲外と考えますが、基本的な仕組みは理解しましょう。

累乗は
こう考える!

と教わるよりも、実際に書いてみれば、「考え方」がよく分かります。

こういう試行錯誤はノートに綺麗に描かなくても、コピー用紙のような紙にどんどん書いてみましょう。

「綺麗に書こう」「綺麗にノートを作ろう」とは思わずに、どんどん書いてみることが大事です。

立体図形を丁寧に描いて理解

第一日12

シンプルですが、難しい。

立体図形を的確に把握しなければならず、「簡単そうで難しい」のです。

分からなかったら、解答の図形を見るだけではなく、自分で描きましょう。

立体図形は
うまく描くのが難しい・・・・・

という方もいると思いますが、大人でも「立体図形を描く」のは難しいのです。

上手くなくても良いですから、立体的に描いてみましょう。

描いているうちに、コツが掴めてきて上手くなってきます。

そして、描いているうちに、立体図形のポイントが頭に入ってきます。

かっこよく、綺麗にかけた方が良いのは事実ですが、算数は絵の試験ではありませんから、算数が分かれば良いのです。

こうかな。
あれ?

みたいな感じで、色々と描いているうちに「自分で分かること」があります。

それを大事にしましょう。

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立体図形の切断面:豆腐を切ってみる経験

p62洛南高校附中

典型的な立体問題ですが、深いです。

曖昧ではなく、「立方体をきちんと理解できている」ことを問われています。

立方体は非常に特殊な図形で、「分かりやすい」ので問題がつくりやすいです。

「分かりやすい」のですが、その切断面等は「なかなか分かりにくい」のが面白いところです。

方眼紙を使っても良いですし、紙に立方体を描いてみて、

ここをこう切ったら、
どうなるかな?

とか考えてみましょう。

描いてみて、

こうなるかな?

と考えるのが大事です。

まだ時間に余裕がありますから、親が豆腐などで切って見せるのも良いでしょう。

平面図形と異なり、立方体は大人でもなかなかイメージしにくいです。

最初は「よく分からない」という方も多いでしょう。

問題集の解答の図を読んで「分かった気になる」のではなく、「自分で描いて、考えて理解する」をやってみましょう。

そのうちに分かるようになってきます。

たくさん問題解くよりも、この問題をしっかり習得しましょう。

新教育紀行

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