前回は「Eグループ中学志望の方へ 3」の話でした。
引き続き、Eグループ中学受験生向けに良い問題をご紹介します。
p56灘中
第一日6
累乗計算があり、小学生には難しいと思います。
累乗計算は実際に3x3x3・・・などと書いてみれば、「ああ、そういうことかな」と分かる様になるでしょう。
「累乗はこう考える」よりも、実際に書いてみれば、「考え方」がよく分かります。
こういう試行錯誤はノートに綺麗に描かなくても、コピー用紙のような紙にどんどん書いてみましょう。
「綺麗に書こう」「綺麗にノートを作ろう」とは思わずに、どんどん書いてみることが大事です。
第一日12
シンプルですが、難しい。
立体図形を的確に把握しなければならず、「簡単そうで難しい」のです。
分からなかったら、解答の図形を見るだけではなく、自分で描きましょう。
「立体図形はうまく描くのが難しい・・・・・」というお子様もいると思いますが、上手くなくても良いですから、立体的に描いてみましょう。
描いているうちに、コツが掴めてきて上手くなってきます。
そして、描いているうちに、立体図形のポイントが頭に入ってきます。
かっこよく、綺麗にかけた方が良いのは事実ですが、算数は絵の試験ではありませんから、算数が分かれば良いのです。
「こうかな。あれ?」みたいな感じで、色々と描いているうちに「自分で分かること」があります。
それを大事にしましょう。

p62洛南高校附中
典型的な立体問題ですが、深いです。
曖昧ではなく、「立方体をきちんと理解できている」ことを問われています。
立方体は非常に特殊な図形で、「分かりやすい」ので問題がつくりやすいです。
「分かりやすい」のですが、その切断面等は「なかなか分かりにくい」のが面白いところです。
方眼紙を使っても良いですし、紙に立方体を描いてみて、「ここをこう切ったら、どうなるかな?」とか考えてみましょう。
描いてみて、
こうなるかな?
と考えるのが大事です。
まだ時間に余裕がありますから、親御様が豆腐などで切って見せるのも良いでしょう。
平面図形と異なり、立方体は大人でもなかなかイメージしにくいです。
最初は「よく分からない」というお子様も多いでしょう。
問題集の解答の図を読んで「分かった気になる」のではなく、「自分で描いて、考えて理解する」をやってみましょう。
たくさん問題解くよりも、この問題をしっかり習得しましょう。