前回は「大きく、雄大に書いてみよう〜「出来ない」気持ちから「出来る」へ〜」の話でした。
勉強する時、算数でも理科でも社会でも、紙に大きく書いてみましょう。
国語はあまり大きく書く機会がないかもしれませんが、なんでも大きく描く、書くことは良い事です。
これは中学受験でもとても効果が大きいです。
社会の暗記で「自分なりにまとめて、理解力と暗記を増やす」話をしました。
こういう時、ノートや紙に大きく書いてみましょう。
自分の中で様々なことが繋がり、各科目の複合問題へ対処する力も養われます。
あまり大きな紙に大きく書いていると、本番の入試の時に
解答用紙を、
はみ出してしまうのでは?
と懸念されるかもしれません。
武蔵中などでは、はみ出しても大丈夫です。
もしはみ出してしまって、解答用紙が足りなくなったら「この続きは裏です」と裏に書いても良いでしょう。
ただし、「解答は裏に書いてはならない」と記載ある学校もあるので、その場合は表だけにしましょう。
一生懸命問題に取り組んでいる姿勢は、とても微笑ましいです。
一生懸命
やっているね。
最後の答えが間違っているとしても、その過程は十分に評価に値し、それに応じた点数をつけるでしょう。

子どもが受験生だと、「採点される側」の考えばかりになってしまうかもしれません。
しかし「採点する側」の立場になってみるのも、時には面白いですし、実用的です。
「採点する側」の視点に立って考えましょう。
大学生の時に中学・高校の塾のテストの採点のアルバイトをした経験があります。
採点するのも人ですから、頑張っている人にはなんらかの点をあげたくなります。
「想定される解答」を採点することは簡単なのですが、少し遠回りした答案が時々あります。
数学的センスとしては少し劣る内容ですが、論理的にきちっと明確で、正しい場合は、点数をあげます。
答えがあっていれば、「遠回りしていても論理性が正しい」のであれば満点です。
「論理的に正しくて」「一生懸命解こうとしている」姿勢は共感を呼ぶのです。
一生懸命やっている人には、誰しも好意を持ちます。
注意点は、特に算数は「全く解答に至らない、見当違いのことを延々と書いても点数にはならない」ことです。
実際の試験でこういうことにはならないようにしたいです。
日々の学びの中で「どんどん書いてみる」事は、学ぶ上で大事な姿勢ですし実戦的です。
子供でも大人でも、「ただ頭の中で考える」よりも「紙に書いて考えてみる」方が思考が整理されます。
書いて見ると、思いのほか良いアイデアが、思い浮かぶことも多いです。
図形でもイメージの絵でも、遠慮なく大きく雄大に書いて、描いてみましょう。
採点者の方は、そういう一生懸命な答案に出会うのを待っているのです。
ぜひどんどん書いて、描いてみて下さい。