暗記問題のコツ〜合格するための暗記するべき範囲・完璧を目指さない姿勢・学んだ知識をしっかり習得・本番で「知らないこと」が出題された時・不安を払拭する思考〜|中学受験

前回は「模試の合格判定と志望校決定〜偏差値への姿勢・志望校変更のデメリット・合格判定の分析を活かす・諦めない第一志望校〜」の話でした。

目次

合格するための暗記するべき範囲:完璧を目指さない姿勢

空と雲(新教育紀行)

Fさんの親からご質問を頂きました。

ご質問 6

娘が女子御三家中学を受験します。

社会の暗記問題に関しては、コアプラスや市販の問題集で対応は十分でしょうか。

直前期に他の塾のテキスト等も取り組んだ方が良いでしょうか。

ご意見お聞かせ下さい。

ご質問頂き、有難う御座います。

私の回答は「これまで取り組んだ問題集・参考書を総復習」するです。

そして、学んだ知識の完全な習得を目指すのが最善です。

これらのことをしっかり出来れば、合格するためには十分でしょう。

最難関中学の問題に対しては、「全ての問題を正答する」ために十分な学習は、かなり難しいことです。

また、「全ての問題を正答する」必要はなく、合格ラインを上回れば良いのです。

全て
出来るようにしよう!

とは考えず、

合格ラインを越えるように、
知識を確実にしよう!

と考えましょう。

学んだ知識をしっかり習得

水溶液の性質(新教育紀行)

見方によっては「無限にも感じられる」ほど範囲が広い理科・社会の暗記問題。

取り組んだ問題集や参考書になかった
暗記問題が当日出たら、どうしよう・・・

と不安になる気持ちは、よく分かります。

これから受験までので、新たな暗記をするための問題集やテキストが増えると、

これも、
やらなきゃならないの・・・

受験生本人の精神的負担も増えてしまうと思います。

また、新たに取り組んでも「未消化で頭に入らない」ならば、効果的ではないと思います。

当日「知らない暗記問題・選択問題が出た」場合は、「合理的思考」で少しでも正答率を上げましょう。

これまで取り組んだ問題集・参考書をとことん頭に入れるようにしてみましょう。

それが受験生本人の自信にもつながると思います。

もし、

少しでも
暗記する範囲を広げたい・・・

と考えるようでしたら、新たな参考書の一部分を選択しましょう。

親がある範囲を選んで、

ここだけは、
追加で覚えてみよう。

と子どもに勧めてみましょう。

親が「ある章のみ」「数ページのみ」選択しましょう。

そして「限定した部分のみ」対象として、負担を小さくしてあげましょう。

本番で「知らないこと」が出題された時:不安を払拭する思考

上士出身の幕末の星たち:左上から時計回りに高杉晋作、木戸孝允、谷干城、板垣(乾)退助(Wikipedia)

当日「全く知らない部分」の暗記・選択問題が出たとします。

その場合は、「分からない」のは考えても仕方のないことです。

そこで、上記の合理的思考で少しでも得点を目指します。

そして、

この問題は
出来なくても良い!

その代わり、他の問題を
しっかり解こう!

と割り切ることも大事です。

10%の問題が「知らない」としても、大丈夫です。

「残り90%の部分で80%出来れば、0.9×0.8=0.72で、72%の得点」となります。

そして、十分合格ラインとなります。

これまでに取り組んだことをより着実に、余す所なく学んでみてはいかがでしょうか。

ご本人が第一志望校に合格されることを心より願っております。

新教育紀行

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