山口多聞 41〜友永隊長の決意〜|ミッドウェー

前回は「山口多聞 40〜秘めたる決意〜」の話でした。

山口多聞 司令官(Wikipedia)
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小林飛行隊の攻撃

小林 道雄 飛行中隊長(歴史街道2007年8月号 PHP研究所)

艦上爆撃機18機、護衛の零戦6機を指揮して、米空母へ向かった小林隊。

行って参ります!

頼んだぞ!

発艦!

九九式艦上爆撃機(Wikipedia)

しばらくして、攻撃隊から、

敵空母へ
爆弾六発命中!

敵空母炎上中!

との報告が入ります。

よし!

山口司令官他の将官たちも喜び、飛龍艦上は湧きます。

よくやった!

しかし、大半の飛行部隊の犠牲を伴いました。

帰還したのは、わずか数機。

小林隊長機もまた、帰還しませんでした。

・・・・・

悲嘆にくれる山口司令官。

しかし、悲嘆にくれる間も、米軍の攻撃は続きます。

Douglas TBD雷撃機(Wikipedia)

友永隊長の決意

友永 丈一第二航空戦隊飛龍飛行長(Wikipedia)

僕の責任だ・・・

赤城司令部へ「第二次攻撃の要あり」と打電した友永隊長。

その結果として、二度の兵装転換に至りました。

その責任を痛感していた友永隊長。

僕が、あの電信を
したから・・・

友永隊長は、前線の隊長として責務を果たしたのです。

草鹿龍之介 第一航空艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

そして、「兵装転換」の判断を下したのは赤城司令部です。

「兵装転換」の誤判断をした責任は、南雲長官・草鹿参謀長たちに帰せられるべきです。

南雲忠一 第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

しかし、責任感が非常に強かった友永隊長。

ミッドウェー作戦の直前に、自分が隊長となったことにも、責任を感じていました。

「第二次攻撃隊の要あり」
の判断が間違っていた・・・

ベテランの淵田中佐に比べて、実践経験がはるかに少なかった友永隊長。

その力量と「人をまとめる力」を買われて、急遽代理で隊長となりました。

やはり、
僕には実戦経験が少なかった・・・

実戦経験が少ない
僕の誤判断だ。

僕の判断の
誤りが・・・

この事態を招いたのだ。

僕の責任だ。

そして、友永隊長は

この責任は、
果たす!

僕の生命と
引き換えに・・・

敵空母を
地獄へ引きずってゆく!

密かに強い決意をしていました。

片道分の燃料

小林隊長!
先ほどのミッドウェー島空襲で大問題です!

隊長機の
タンクに被弾です!

どちらのタンクだ?

左タンクです!

これでは、片道分しか
燃料が積めません!

片方で十分さ!

敵空母は近いだろ。

さっと行って、
魚雷を当てて戻ってくるさ。

隊長、
私の機をお使いください!

おいおい。

みんな、
僕が操縦上手いの知ってるだろ?

すぐ帰ってくるさ・・・

隊長、
僕の機をお使いください!

大丈夫だってさ・・・

しかし・・・

右タンクだけで
十分さ。

満タン、頼むな。

目一杯入れてくれな。

友永隊長は
死ぬ気だ・・・

友永隊長の心の奥底の決意を感じ取る周囲の将兵たち。

第二航空戦隊 空母飛龍(Wikipedia)

隊長・・・

隊長・・・・・

ははは・・・

大丈夫さ。
敵空母をやっつけて、戻るさ・・・

無理な笑顔をつくって、遠い目をする友永隊長。

すでに、母艦の飛龍も敵の攻撃弾を受けて、損傷しています。

悲壮感が支配する中、将兵たちが必死で戦いを続ける空母飛龍。

絶体絶命の中、山口司令官は指揮を執り続けます。

山口多聞 第二航空戦隊司令官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

なんとか・・・

なんとか一矢・・・

一矢報いるのだ!

やられてばかりで、
終わってたまるか!

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