前回は「対極的な日米の視点〜補給線・兵站線と戦争・日米の根本的な違い・全てが明確だった米軍・全てが曖昧だった日本海軍〜」の話でした。
満を持しての連合艦隊出撃:第一航空艦隊と戦艦大和
曖昧さが残ったまま、連合艦隊の総力を上げたMidway作戦が開始しました。
総兵力10万名の規模で、満を持しての海軍総出の勢いでした。
日本海軍の象徴であった戦艦大和もついに初陣です。
おい!
ついに大和が出撃だ!
大和の
初陣だな!
あの大艦巨砲で、
敵を叩き潰すんだ!
しかも山本長官が
直卒されるらしいぞ!
いわば「日本海軍の象徴+軍神」のコンビが初めて登場しました。
山本長官と
戦艦大和か・・・
このコンビは
世界最強だぜ!
そして、戦力分散のために最前線の第一機動部隊は、その半分以下です。
連合艦隊の
総力を上げ・・・
Midway島と
米空母を叩いてみせる!
四隻の空母に搭乗するパイロットたちは、百戦錬磨の達人たちばかりです。
よしっ!
やるぞ!
闘志みなぎる山口司令官でした。
大いに燃える山口多聞:淵田美津雄の体調不良と飛龍の友永丈一新隊長
Midway島を攻撃する攻撃隊は、各空母から発艦します。
その攻撃隊を最前線で指揮する隊長は攻撃の要であり、非常に重要です。
ハワイ真珠湾の攻撃した際は、歴戦の士である淵田美津雄 第一航空艦隊赤城飛行長が隊長でした。
実は、淵田隊長はこの頃、大きく体調を崩していました。
あまりに連戦が続き、心身ともに疲労しきっていたのでしょう。
体調が
大変良くない・・・
それは、機動部隊に所属する将兵皆同様でした。
淵田隊長は虫垂炎となり、空母・赤城の中で緊急手術となりました。
申し訳
ない・・・
療養が必要であり攻撃隊の隊長は、務まりません。
そこで、急遽、空母飛龍の飛行隊長の友永丈一 大尉が務めることになります。
キリッとした顔立ちで「若手のホープ」だった友永大尉。
海兵59期卒の友永大尉は、52期卒の淵田中佐の7期下です。
直前まで基地航空隊隊長を務めており、実戦経験は少ないですが、力量十分です。
我が飛龍の友永隊長が、
ミッドウェー攻撃隊隊長か!
これも
何かの縁だ!
飛龍が中心となって、
この作戦を成功させよう!
友永大尉!
頼んだぞ!
お任せください!
ますます燃える山口司令官でした。
米軍の動き:慎重極めたニミッツ長官の指示
どうやら、Japanの海軍が
解読通り、出撃した模様!
そうか!
Japanの動きを
見張れ!
ははっ!
米軍はハワイ・ミッドウェー周辺で、基地と艦隊の連絡を密にし、日本軍の攻撃に備えます。
Japanの空母の動きを
捕捉するのだ!
空母の数は、
我がUS(米国)の方が少ない・・・
万全期して、
攻撃のタイミングを捕まえるのだ!
ははっ!
頼んだぞ!
我がUSの勝利は、諸君にかかっている!
ニミッツ長官の指示は慎重を極め、実に着実な姿勢でした。
我がUS(米国)軍は、
劣勢だが・・・
まだまだ
勝ち目はあるのだ!