山口多聞 27〜曖昧な日本と明確な米国〜|ミッドウェー

前回は「山口多聞 26〜定まらぬ日本の作戦計画〜」の話でした。

山口多聞 司令官(Wikipedia)
目次

曖昧な日本

草鹿龍之介 第一航空艦隊参謀長(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

南雲司令長官を補佐する「航空部隊のプロ」の草鹿参謀長。

前線では「草鹿参謀長が作戦判断、南雲長官が承認(追認)する」形が見込まれます。

ミッドウェー攻撃には、
空母六隻ほど欲しいですが・・・

我が空母は四隻。

さらに目標が二つとなると、
前線は大変です。

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

うむ。

大変だが、今なら
強大な米軍を叩けるだろう。

頭では理解している山本長官。

しかし、長く戦いの現場に立っていないため、「戦場の状況」は前線任せでした。

ならば・・・

敵空母が出てこぬ時は、
全機ミッドウェーに向かって良いですか?

うむ。まあ・・・

前線に任せるということですか?

まあ、そうだが・・・

空母には気をつけろ!

なんとなく曖昧な日本海軍でした。

これは非常にまずい!

私の出来る範囲で、
奮闘してみせる!

第一航空艦隊 旗艦 空母赤城(Wikipedia)

草鹿参謀長は山本長官に、あるお願いをします。

一つお願いですが・・・

我ら空母部隊の電信班は、
マストが低く、傍受機能が弱いです。

戦艦大和には、最新設備と
精鋭の電信班がいます。

米軍の電信傍受の際、
全てを必ず我らにお知らせください。

分かった!

明確な米軍

Chester Nimitz米太平洋艦隊司令長官(Wikipedia)

Nimitz長官。
今回の作戦の主目標はなんでしょう?

向かってくるJapanの空母を、
出来るだけ撃沈せよ!

JapanはMidwayの基地を
攻撃します。

Midway防衛も大事では?

もちろん、Midway基地防衛は
大事だ。

しかし、それはJapanの空母撃沈より、
優先度が下だ。

とにかく、
Japanの空母を一隻でも多く沈めて・・・

我がUSが有利になるようにするのが、
目的だ。

ならば、Japanの攻撃が猛烈で、
Midway防衛が難しい時は・・・

構わん。

撤退せよ!

Japanの攻撃力が強い時は、
Midwayを放棄、退却せよ。

分かりました。

非常に明確な作戦目標を持つ米海軍でした。

補給線(兵站線)

戦うには、武器弾薬・食料などの補給は非常に大事です。

大砲を持っていても、砲弾がなければ撃てません。

食料がなければ、闘う兵士は飢えてしまい、戦力が大きく落ち、時には亡くなります。

旧日本軍は、この「補給線(兵站線)確保」を非常に軽視していました。

対して、「補給線(兵站線)確保」を最重視する米軍。

大体、Japanの奴らは、
何考えているんだ?

Midwayを奪取したとして、
補給が続くと思っているのか?

JapanからMidwayは、
非常に遠い。

HawaiiからMidwayは、
すぐそこだ。

もし、Midway島がJapanの
攻撃で陥落しても・・・

すぐにでも、
取り返してみせるわ!

合理的思考のNimitz長官でした。

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