山口多聞 20〜情報重視する米軍〜|ミッドウェー

前回は「山口多聞 19〜Midwayへ〜」の話でした。

山口多聞 司令官(Wikipedia)
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情報への日米の姿勢

米国は情報(諜報)を、非常に重視していました。

日本は、情報に対しては大して重視せず、敵の情報を探る組織は貧弱でした。

対する米国は、日本やドイツの情報を探る部隊の人数・設備を、大変な勢いで整備しました。

孫子の著者:孫武(Wikipedia)

敵を知り、己を知らば、
百戦危うからず。

まさに、孫子の戦略を模範とした米軍の戦略は、「王道を行くもの」でした。

日本の暗号や情報に対する意識は非常に低く、対米戦争開始前から、日本の暗号は解読され始めていました。

非常に強力な日本の暗号は、当初「解読不可能」と考えられていました。

しかし、米軍は「地道に、少しずつ」解読を進めていました。

我が国(日本)の暗号は、
解読されるはずがない!

日本軍は、こう思っていたのです。

日本の情報探る米軍

Chester Nimitz米太平洋艦隊司令長官(Wikipedia)

悔しいことだが、Japanの海軍は
強すぎる・・・

Japanは、
空母を10隻近く持っている。

対する、我が米軍が太平洋に展開する
空母は3~4隻が限界だ。

しかも、Zero-fighter(零戦で戦う戦士)は、
強い・・・

この頃、日本海軍は米海軍を圧倒していたのです。

Japanに勝つには、
敵の出方を先読みするしかない!

情報を集めろ!

Japanは
次に、どこに出てくる?!

ははっ!
暗号班を総動員します!

読まれる情報

当時、日本の暗号は、米軍の暗号解読班によって、徐々に解読が進められていました。

どうやら、JapanはMidwayを
狙っていそうです!

そうか。

いつだ?

まだ分かりません!

探れ!

ははっ!

暗号が読まれている日本海軍でしたが、ミッドウェー攻撃は「公然の秘密」となっていました。

Midway島(Wikipedia)

どこで誰が言ったのかは不明ですが、軍港付近の一般市民の間では、

海軍さんは、
アメリカ征伐に向かうみたいだね。

ああ、知ってる。
ミッドウェーだってね。

ミッドウェーって、
どこ?

知らないけど、
海軍さんには、頑張ってほしいね。

「作戦計画」という軍の最高機密を、「軍人以外の一般人が知っている」異常事態でした。

これは・・・

作戦計画が、
漏れているようではダメだ!

こんなことで、
良いわけがない!

大きな不安を抱える山口司令官でした。

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