山口多聞 17〜米軍の反撃〜|人物像

前回は「山口多聞 16〜日米の違い〜」の話でした。

山口多聞 司令官(Wikipedia)
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総理大臣と大統領

Franklin Roosebelt米大統領(Wikipedia)

最高指導部が揉めた場合、米国ならば「最高司令官」である大統領が出てくるでしょう。

「昭和天皇が大元帥=最高司令官」だった日本では、東條首相といえど、海軍にはタッチできません。

東條 英機 内閣総理大臣兼陸軍大臣(Wikipedia)

海軍は、私の言うことなど、
全然聞かぬ。

というより、意見そのものが、
求められていない。

そして、最高司令官=大元帥たる昭和天皇。

昭和天皇(Wikipedia)

これらの事態を「知らなかった」のです。

第二航空戦隊 空母飛龍(Wikipedia)

少し勝ちすぎたから、
「勝って兜の尾を締めよ」だ!

勝ち続けているとはいえ、
将兵は少し疲れている・・・

若手の訓練も、もっとしなければ!

山口司令官の思いとは、裏腹に歴史は進んでゆきます。

反撃試みる米海軍

奇襲攻撃ならぬ「騙し討ち攻撃」に終わった、真珠湾攻撃。

奇襲攻撃後のルーズベルト大統領の演説(歴史人 2021年8月号 ABCアーク)

米国はこの事実を最大限利用して、

Japanは卑怯者!

と、世界中に宣伝します。

結果論としては、「奇襲攻撃しなかった方が良かった」とも言われる真珠湾攻撃。

米軍は、「騙し討ち」を大いに利用するも、空母を主軸とした日本海軍に大ダメージを受けた米海軍。

Chester Nimitz米太平洋艦隊司令長官(Wikipedia)

仕返しをしなければ、腹の虫が治りません。

なんとかして、
Japanに反撃するのだ!

しかし、当時太平洋において、日本海軍は米海軍を圧倒する力を持っていました。

だが、Japanの海軍は
非常に強力だ・・・

狙いはTokyo

なんとか、
Tokyoを空襲できないか。

こう考えるニミッツ米太平洋艦隊司令長官。

Emperor(天皇)のいる
Tokyo・・・

Tokyoを空襲すれば、
Japanに一泡ふかせられる!

流石に、
それは難しいです。

Japanの近海に近づくことすら
極めて困難です。

それは当然のことでした。

どの国でも首都は最重要であり、防備は万全です。

しかも、日本軍・日本人にとって「天皇陛下のいる」Tokyoは、特別な都市。

難しいです・・・

なんとか
考えろ!

はっ!

真珠湾の
攻撃では・・・

戦艦などは、ある程度
修理できた。

しかし、何人の米軍人が、
あの攻撃で死んだと思っているんだ!

米軍側から見れば、「一矢報いねば、気が治らない」のでした。

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