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山口多聞 16〜日米の違い〜|威人紀行

前回は「山口多聞 15〜ゴリ押しする山本長官〜」の話でした。

山口多聞 司令官(Wikipedia)
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先輩・後輩の食い違う意見

特に軍政側の海軍長官で、政治家や実業家が多かった米陸海軍。

軍令部総長・海軍長官・連合艦隊司令長官他、ほぼ全員の幹部が「同じ海軍兵学校卒業生」の日本とは大違いでした。

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

そして、「米国を倒すのは、山本しかいない」と国内外で嘱望されていた山本長官。

とにかく、
ミッドウェー攻撃だ!

伊藤整一 軍令部次長(Wikipedia)

なんども同じことを繰り返しますが・・・

軍令部としては、
認められません!

軍令部次長は「事実上の最高意思決定者」です。

作戦計画に関して、この二人が「折れない」状況が続きます。

伊藤くん!

山本長官、というか山本さん。
作戦は我々にお任せを!

柔軟な米海軍人事

Chester Nimitz米太平洋艦隊司令長官(Wikipedia)

新たに、米太平洋艦隊司令長官となったニミッツ。

実は、米太平洋艦隊司令長官に就任するには、少し階級が不足でした。

ならば、二階級特進させれば、
いいじゃない。

米国らしい柔軟な発想で、「二階級特進」します。

そして、太平洋艦隊司令長官に就任します。

日本海軍は「二階級特進」は「戦死しない限りない」のです。

「軍令承行令」で、「成績優秀者・先輩が先任」と定められた日本とは、非常に大きな違いでした。

曖昧な日本軍の組織

人事と作戦は、本来両輪のはずです。

人事で揉めてしまっては、軍の根幹が揺らぎます。

対外的には、「日本海軍の顔:山本五十六」だった山本長官。

1934年のロンドン軍縮条約に海軍首席代表として出席する山本五十六(Wilipedia)

日本国内で大変高名だった山本長官。

むしろ海外で、その雷名が非常に知られていました。

本来、軍政・人事は海軍大臣、軍令は軍令部総長が握っています。

しかし、山本長官の勢いに海軍全体が押されていました。

なんとしても、
ミッドウェー攻撃だ!

・・・

山本長官も、ゴリ押しが強すぎる・・・

海軍首脳部がギクシャクする中、すべての日本軍・日本国民が驚愕する事態が勃発しようとしていました。

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