2024年受験に向けて 2〜2023年入試問題〜|中学受験

前回は「2024年受験に向けて 1〜2023年の入試問題に向き合う〜」の話でした。

「出来る・出来ない」ではなく、「どのような問題を来年解けるようになるか」のイメージを持つ話でした。

過去問に対しては、様々な立場・ご意見があります。

過去問は、
ある程度学力がついてから。

志望校の入試問題に
対応できる9月か10月くらいにやるのが望ましい。

こういうご意見もあるでしょう。

「過去問はいつやるべきなのか?」という問い。

これは「考え方次第で、答えのない」問いだと考えます。

それは「中学受験は良いか、悪いか」という質問と同様だと考えます。

あるいは「中学受験のぜひ」を巡って、様々な方の考え方もあるでしょう。

これらの考え方は、「それぞれの家庭次第」であると考えます。

政治などと同様で、「似た傾向」の考え方同士であれば「意見の一致」がありそうです。

一方で、「似た傾向」同士でなければ、「意見の一致」は難しいかもしれません。

早期に過去問をやる場合、

過去問一年分、
満を持してやる量が減るから・・・

もったいない
のでは?

こういうご意見を聞くこともあります。

これも考え方次第かと思いますが、沢山の「来年の合格に向けて、やるべきこと」がリストに上がる今。

通っている塾の
このテキストを全部やって・・・

通っている塾の
模試や新たなテキスト・プリントを全部こなして・・・

志望校の過去問は
10年分をやって、しっかり理解して・・・

「やるべきこと」は山ほどありますが、

なんとかやろう!

と考えます。

この「なんとかやろう!」は、非常に大事な気持ちです。

ぜひ、そのテンションを保って来年の入試を突破して欲しいです。

まずは「合格しよう!」「必ず合格してみせる」という気持ちが一番大事で、偏差値や合格判定より大事だと思います。

松下幸之助社長・パナソニック創業者(Wikipedia)

なんとしても2階へ上がりたい。
どうしても2階へ上がろう。

この熱意がハシゴを思いつかせ、
階段をつくり上げる。

「上がっても上がらなくても」と考えている人の頭からは、
決してハシゴは生まれない。

まずは「なんとしても合格したい!」という気持ちを固めることが、最も大事な姿勢と方針であると思います。

これから1年弱で「やるべきことが山ほどあり、これから更に増加する」状況です。

その中、少しでもやってみましょう。

今年の秋以降、模試などで「やるべき志望校に出題される傾向の問題」は、沢山あります。

今年の入試問題は、塾などのプロの方が一生懸命研究を重ねています。

その内容が今後のテキストに反映され、模試などに出題されてきます。

やるなら、今年2023年ではなく、
もう少し古い方が良いのでは・・・

直近の入試問題は、来年の入試の
傾向を掴むのに一番良いから・・・

もう少し
学力を高めてからが良いかも・・・

という考え方もあるでしょう。

校風・カラーの強い学校には、「出題傾向」が強く現れます。

今年2023年の開成中学の社会の問題では、満州事変から聖徳太子・織田信長に渡る広い歴史が出題されました。

そして、ウクライナ戦争に関して、ウクライナの位置や原油価格などが出題されました。

非常に広範囲な内容の知識を問う問題で、ほとんどは「選択肢の問題」です。

麻布中学では、河川・水道などに関する歴史的経緯や運営方法などを問う問題でした。

ほとんど記述式で、「公共のものをみんなで支える仕組み」を考える良い問題もありました。

いずれも、それぞれの学校の社会科の先生の考え方・興味が強く反映されています。

開成中学志望の方は「知識重視」となり、麻布中学志望の方は「考える力重視」となる傾向があります。

その傾向は、

知ってるよ。

ご存じの方が多いと思いますが、「実際にやってみる」のが良いでしょう。

「知っていること」と「やってみて経験する」ことは非常に大きな違いがあります。

また、各中学の教員の指向性・興味の対象はある程度ありますが、内容は多岐に渡ります。

「出題傾向」は十分把握する必要がありますが、「出題される内容」は変わる可能性の方が高いでしょう。

今年2023年に「何が起こるか」にも大きく依存します。

2023年の「最新の傾向・内容」が、来年2024年に出題される可能性は高くないでしょう。

「直近の過去問を、学力つくまで待つ」のではなく、「早めにやる」ことが合格への最善の道と考えます。

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