前回は「てこの応用〜太さが一様でない棒〜 4」でした。

棒全体の「釣り合い」をイメージして、かかっている重さ(力)を描きました。

今、この状況で、棒の反対側に「はかり」をつけて、「ゆっくり持ち上げる」ことを想像してみましょう。
えっ?
「持ち上げる」の?
問題では、「持ち上げる」話はないよ。
問題文にはありませんが、実験みたいに考えてみましょう。

「引き上げた直後」を考えましょう。
「直後」というのは、「どのくらい後」
なのかしら。
引き上げ始めて、「一瞬後」を考えましょう。
「一瞬後」って難しいよ。
難しいかもしれませんし、実際に「持ち上げて一瞬後」をするのは非常に困難ですが、イメージしてみましょう。
「引き上げた直後」は、棒の端にかかっていた重さが「はかり」の重さに出ます。
そうだわ。
机から、受けていた力で釣り合っていたのね。

続けて、「ゆっくり引き上げて」みましょう。
どのような状況になりますか?
釣り合う状況をイメージしてみましょう。

ゆっくり引き上げている途中は、「ずっと釣り合っている」のです。

棒の左の端をA、右の端をBとします。
Aは全く動かさずに、Bを少しずつ、ゆっくり引き上げてみましょう。
Aを動かさないで、Bを引き上げるのって、
難しそう。
実際に実験でやるのは、難しいですが、イメージとして「Aは止めておく」と考えてみましょう。
イメージの世界は、自分の思い通りになるわ。

そして、Bを持ち上げて、ABが水平になりました。

この「Bを引き上げている間は、ずっと釣り合っている」ことを考えてみましょう。
この「状況をしっかりイメージして」みましょう。
最後の状況も釣り合っています。
A、Bの「はかり」の重さはどうなっているでしょうか?
考えてみましょう。