てこのつり合いの考え方 4〜回転する力(モーメント)〜|中学受験の理科

前回は「てこのつり合いの考え方 3〜回転する力(モーメント)〜」の話でした。

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「回転する力」が釣り合う時

「てこの公式」だけではなく、具体的なイメージを考えましょう。

おもりに重さがかかり(赤い矢印)、回転する力(青い矢印)が掛かります。

これをしっかり描いて、「左側のおもりと右側のおもりがあるとどうなるか」をイメージしましょう。

下向きの力を合計した500g分の力は、支点が負担しています。

そして、左側のおもりが「反時計回りの回転する力」を、右側のおもりが「時計回りの回転する力」をもたらします。

左右それぞれの「回転する力」を、計算しました。

「回転する力」が同じ(等しい)」ので、釣り合いが取れています。

「回転する力」が釣り合わない時

問題で考えるときは、大抵は、このように「釣り合う時」です。

現実的には、「釣り合わない」方が普通で、「釣り合うこと」は珍しいのです。

上記のような、てんびんを考えましょう。

おもりに重さがかかり(赤い矢印)、回転する力(青い矢印)が掛かります。

「回転する力」を計算すると、左側(反時計回り)の方が大きいです。

つまり、「反時計回りの回転する力」の方が強いのです。

「釣り合わない」ことになります。

それでは、「釣り合わなかったら」どうなりますか?

二つのおもりがそれぞれ、「回転する力」を作ります。

これは、分銅のてんびんと同じように
考えればよいかな?

そうよね。
状況は似ているわね。

そしたら、
左側が下がる、かな。

そうですね。

「左側の、反時計回りの回転する力」の方が、大きいので、左側に少し傾きます。

「てんびんやてこ」の問題では、「釣り合うことが前提」となっていることが多いです。

このように、「釣り合っている」ためには、「釣り合う条件が必要」であることを、しっかり理解しましょう。

すると、様々な問題でもイメージして、解くことが出来るようになるでしょう。

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