学びへの気づき・視線 2〜勉強が「分からない」から「分かる」へ〜|小学生・中学生・高校生と受験

前回は「学びへの気づき・視線 1〜勉強が「出来ない」から「出来る」へ〜」の話でした。

目次

階段とエレベーター

学びへの視線(新教育紀行)

一気に2階へジャンプすることは、「誰にとっても不可能」です。

大体高さが3.0mである「2階へ上がる」ためには、建物には必ず階段がついています。

階段がついていない建物は存在しません。

そもそも、「2階以上(地階を除く)の建物・建築」の設計には「階段が必要」なのです。

マンション(集合住宅)の階段(新教育紀行)

「階段が設計・計画されていない建物・建築」は、建築基準法違反となります。

建物を建築する際には、「建築確認」という「建築許可申請」を受ける必要があります。

「階段が設計・計画されていない建物・建築」は、「建築確認が通らない」欠陥建物となり、建てられません。

高いビル・マンションでは、階段より「はるかに身近な」エレベーター。

「身近な」存在のエレベーターですが、バリアフリーなどの観点は別として、本来は「階段の方が遥かに重要」なのです。

「学びの階段」を登る

学びへの視線(新教育紀行)

「一気に2階へ上がる・ジャンプする」のは不可能ですが、階段があれば、

階段があれば、
全然大丈夫!

となりますので、上がってみましょう。

学びへの視線(新教育紀行)

「高さ3.0mを上がる」のは不可能ですが、「高さ200mmの階段」は小学生以上ならば、上がれます。

学びへの視線(新教育紀行)

上がることが「絶対に不可能だった」のに、走って上がることも「可能」です。

ここでは、「可能」であることを例にしたので、「階段で走るのは危険なので、絶対にダメ」です。

上がってみて、分かること

学びへの視線(新教育紀行)

「高く見えた上の階」へは、「高さを分割して、階段にしたら」上がれました。

最初は、

上がれない!
無理!

と思っていたことが、実際に上がれると、

そもそも、
なぜ上がれたんだっけ?

と感じてしまうのが人間です。

学びへの視線(新教育紀行)

これは、「一気に上がるのは難しいけど、小さく分けたら、簡単に上がれた」のです。

一番大事なことは「小さく分ける」ことです。

学びへの視線(新教育紀行)

「たくさんある」と思える算数(数学)・理科・社会・国語・英語・・・・。

そうした「たくさんあること」や「難しい問題」も小さく分ければ、出来るようになります。

「少しずつ」が
大事なのね。

丸暗記と理解すること

「丸暗記ではなく、しっかり理解して学ぶのが大事」なのは、事実であると考えます。

本来、学びは「語呂合わせでも、なんでも暗記する」や「算数(数学)は暗記」ではないと思います。

一方で、「暗記しなければならない」ことも沢山あるのが現実です。

漢字・英単語などに加えて、年号・地名・出来事・・・・・膨大な量の知識です。

それらを「暗記しなければならない」のですが、「丸暗記」より「習得する」視点の方が良さそうです。

これは大事だから、
とにかく覚えて!

と言われると、大抵の子ども〜青少年(女性含む)は、

丸暗記・・・

つまらない・・・

となります。

「暗記する対象」が「自分の好きなこと」や「趣味」であれば、全然別でしょう。

僕、国旗が好きで、
世界中の国旗と国名が言えるよ!

「国旗と国名」が全部わかる小学生もいるでしょう。

こういう子は、

丸暗記
しなければ!

と覚えるよりも、

国旗が
好きだから・・・

何度も見ていたら、
自然と覚えたよ。

という感じでしょう。

例えば、現在、世界中の注目を浴びているウクライナ。

大人の方で、ウクライナの場所は分かる方は多いでしょう。

国旗がパッと思い浮かぶ方は、少ないかも知れません。

ウクライナの国旗(Wikipedia)

とてもシンプルな国旗で、国旗好きで柔軟な頭を持つ子どもたちなら

一目で
覚えたよ!

となるでしょう。

暗記が得意・不得意な子

こういう「覚える対象」が、「自分の好きなこと」や「趣味」であれば良いです。

これが、学ぶ対象の英単語・漢字・年号等になると、

はあ〜・・・

これ、
全部覚えるの?

となります。

学校でも塾でも

チェックテストやるから、
少しずつ覚えなさい!

となり、子どもたちは大変です。

ここで、すんなり「覚えられる」「出来る」子は良いですが、そうでないと、

覚えられない・・・

僕、頭が
悪いのかな・・・

「自分の頭が悪い」と「悪い勘違い」をしてしまうことがあります。

「暗記能力の良し悪し」は「頭の良し悪し」とは、大きな関係はないでしょう。

大発明家 トーマス・エジソン(Wikipedia)

エジソンが人並みに

丸暗記、
全然OK!

だったら、「大発明家エジソン」は存在しなかったでしょう。

興味ある対象以外は、「小さく分けて、繰り返す」のが最善で、「それしかない」暗記。

出来るだけ、「小さく分けて、繰り返す」をやってみましょう。

それが少し不得意であっても、他に得意なことがあったら、それを活かす道を考えるのが良いでしょう。

新教育紀行

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