前回は「古本屋さんに行こう 1〜本の価値を知る〜」の話でした。
貴重な古本

古本屋さんが好きな僕は、古本屋さんを見かけると大抵ちょっと寄ってみます。
日頃の仕事に関わる建築、趣味の歴史の本など、
これは
良い本だ。
思いがけない「掘り出し物」に出会うことがあります。
そして、古い本を眺めることは「歴史を感じること」で楽しいことでもあります。
子どもと散歩するときにも、古本屋さんによることが多いです。
例えば、上の写真のコミック「ドラえもん」をみると、
これ、
欲しい!
と子どもは言い出します。

小口は古びていて、いかにも「古本」です。
いいよ。
買おう。
やったー!
「子どもが漫画やコミックを読みすぎるのは、良くない」という方もいらっしゃいます。
僕自身、漫画・コミックが好きであることもあり、比較的よく買ってあげます。
本との「出会い」
「何か成し遂げた時のご褒美」という時もありますが、「本にも出会いがある」と思います。
特に、古本は「出会った時に買わないと、次行った時になくなる」可能性があるので、
いいな。
と思ったら、買うことが多いです。
家に帰ってから、ドラえもんを読んで、
面白い!
とゴロゴロしながら読む子ども。
その本は
いつ頃の本かな?

見てみたら、1990年発行の本でした。
僕が
中学一年の時だ・・・
もう33年前です。
ちょうど、僕が中学受験が終わって、中学一年生になった年の1990年。
日本は絶頂期でした。
子どもにも話してみます。
この本はね、
パパが12歳の時の本だよ。
えっ!
そうなの。
だいぶ
古いね。
確かに「だいぶ古い」のですが、まだ小学校低学年の子どもにとっては、「とても古く」感じるのでしょう。
なんと言っても、「自分の歴史が8年くらい」であり、「記憶があるのは数年」の小学生。
「33年昔」というのは、「太古の昔」に感じられるのかもしれません。
古本に蓄積された歴史

上記の「ドラえもん」のコミックは、現在もほぼ変わらないデザインで新刊が手に入ります。
古書店で買ったのは、子どもが欲しがったこともありますが、
古い本にも
触れてほしい。
と思ったことが大きな理由です。
古書店の良いところは「手頃な価格」もあります。
少し古びていますが「ほぼ同じ」ドラえもんが新刊なら500円ほどですが、古書店なら100〜200円ほどです。
それもまた「良いところ」ですが、古くなった紙には歴史が蓄積されています。
そうした「歴史」を感じられることも「古本の良いところ」だと思います。
ipadなどで電子書籍を読むのが普通になり、便利です。
「紙の本に触れることにより、様々な感覚」を感じていることが「脳への刺激になる」という学説もあります。
そうした学説や科学的根拠も大事ですが、「実物に触れる」こともまた大事です。
古本屋さんにいると、昭和中期や戦後間もない頃の本に出会うこともあります。
色々な時代が感じられる古本屋さんに、子どもと一緒に出掛けてみるのもオススメです。