子どもと朝顔の種を数える体験〜 グループに分けて数える・「かたまり」をつくる・「動画を見る」ことと「実体験から得られる」こと・子どもの好奇心育成〜|朝顔の種3・未就学児・小学生・理科の教育

前回は「子どもから教わる「発見」〜 庭の片付けから「宝探し」へ・植物の生命力を感じる体験・枯れた植物の中に潜む「生命のかけら」・机の上の学習と体験すること・好奇心と学び〜 」の話でした。

目次

子どもと朝顔の種を数える体験:

朝顔の種(新教育紀行)

バルコニーで植物を育てていますが、冬には枯れてしまう植物も多いです。

寒い冬はバルコニーで掃除する機会も少なく、少し暖かくなって、掃除することにしました。

これは処分して
良いのかな?

と思ったので、子どもに一応確認すると、

これは
朝顔の種だよ!

あ、そうか。
これは「種」なのか・・・

朝顔の種を
集めようよ!

そうだね。
せっかくだから、集めよう!

ということになり、思いがけずに「朝顔の種を収穫する」ことになりました。

朝顔の種(新教育紀行)

かなりたくさんの朝顔の種が収穫できました。

たくさん
種が取れたよ!

すごい数だね。
100個はあるね。

数えてみるね!

それはいいね!
机の上で数えてみたら。

朝顔の種を数える(新教育紀行)

子どもは机の上に種を出して、数え始めました。

130〜140個くらいは
ありそうだね。

もっと
あるんじゃないかな?

そして、数え始めた子ども。

1,2,3,4・・・

一生懸命数えて、数え終わったようです。

221個あったよ!

そんなに
あったの?

僕の目算が全然違ったようです。

グループに分けて数える:「かたまり」をつくる

朝顔の種を数える(新教育紀行)

どうやって
数えたの?

ちゃんと
一個ずつ数えたよ!

「ちゃんと数えた」ようですが、

そうは言っても、
たくさんの「種の山」をしっかり数えられているかどうか?

200を超える種をバラバラに数えては「数え間違い」がありそうです。

そこで、グループに分けて「しっかり数える」ことにしました。

もう一回
しっかり数えてみようよ!

もう一回
数えるね。

そして「10個のかたまり」を作るように説明しました。

2,4,6と数えて、
10個を一つのまとまりにしてみよう。

うん。
わかった!

朝顔の種を数える(新教育紀行)

早速「10個で一つのかたまり(山)」を、どんどん作ってゆく子ども。

そうそう、
いい感じだよ。

朝顔の種を数える(新教育紀行)

2,4,6・・・

「10のかたまり」が8個できて、80個に至りましたが、まだまだ残りがあります。

結構
たくさんあるね。

朝顔の種を数える(新教育紀行)

「10のかたまり」が10個できて、100個に至りました。

左に残っている種も、
100個以上ありそうだね。

うん!
もっと数えるね。

朝顔の種を数える(新教育紀行)

「10のかたまり」が15個できて、150個に至りました。

この時点で、僕の当初の目算であった「130〜140個」は間違いであることが確定しました。

まだまだ
あるね。

もう少しだね!

朝顔の種を数える(新教育紀行)

10の山に、しっかり分けられました。

「10の山」が
5列に並んでいるね。

「10の山」は
何個ある?

ええと、
「五四、二十」だから、22個ある。

全部で
223個だ!

子どもが最初に数えた「221個」とほぼ同数でした。

「動画を見る」ことと「実体験から得られる」こと:子どもの好奇心育成

朝顔の種を数える(新教育紀行)

2個の違いくらいは、大したことはありません。

正直なところ、

これだけたくさんの種を、
適当に数えては・・・

10個くらいは
数え間違いしているのでは?

と思っていましたが、思いのほか「精度の良い」数え方を子どもはしていました。

お年玉袋に「223こ」と書いて、種を全部まとめて入れました。

たくさん
あるね。

全部
植えられるかな?

全部植えるのは、
大変そうだけど・・・

せっかくだから、
出来るだけ植えよう。

チラッと、たくさんの種を見た目算が「大きくズレていた」事実を、僕も楽しみました。

子どもも「しっかりした数え方」をやってみて楽しそうでした。

こうした「地道なこと」を「地道にやってみる」経験は大事だと思います。

ネットが非常に身近になり、20年以上経過しました。

僕たちが子どもだった頃には、「想像できない」世界です。

ちょっと検索したら、なんでも大抵のことはすぐに動画が見られます。

僕が小学生の頃に、VHSのビデオが登場しました。

ビデオデッキで、アニメなど録画できるのを「驚愕の思い」で見たものです。

35年ほど前の1988年頃は、「テレビなどの動画が録画されること」がすごいと思いました。

これは
スゴい!

「動画を見る」のは楽しく、学びになる場合があります。

「見る」よりも自ら体験することが大事で、やはり実体験が一番です。

こうした「ちょっとした・地道なこと」も子どもにやってもらうこと。

それは「遠回りに見えて近道」な学びにつながりそうです。

新教育紀行

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