西郷隆盛 15〜広がる輪〜|幕末維新

前回は「西郷隆盛 14〜広がる世界〜」の話でした。

西郷 隆盛(国立国会図書館)
目次

斉彬と西郷

新藩主となった島津斉彬に信頼される立場となった西郷隆盛。

島津第十一代藩主 島津斉彬(Wikipedia)

当時の藩主は、基本的には「絶対君主」に近い存在です。

藩の内部に対しては、絶対的な権限がありました。

そのために、「お由羅騒動」では、多数の藩士が切腹を命じられたり、島流しとなります。

藩主の考え一つで、藩内の人間の人生が大きく変わる可能性があります。

考えようによっては、内閣総理大臣・大臣をはるかに上回る権限を、当時の藩主は持っていたのです。

しかし、開明的であった島津斉彬は違いました。

西郷よ。
ここはどう思う?

そうでごわすな・・・

このように
考えては如何ごわすか。

うむ。
面白いのう。

西郷の能力を高く評価し、様々意見を聞きます。

当時、こういう藩主は非常に少なく、「俺の言うことを聞け!」的な人物ばかりでした。

これは、島津斉彬自身が長年阻害され、非常に苦労したことも大きく影響しているでしょう。

広がる視野

夷狄(外国)が、どんどん
日本に来ている・・・

なんとか強い体制を
作らねば!

では、西郷よ。

ちょっと、松平殿のところへ
行ってきてくれ。

分かりました。

越前藩主 松平慶永(春嶽)(国立国会図書館)

おお、西郷。

お久しぶりごわす。

「薩摩国内のこと」のみを考えればよかった当時の薩摩藩士たち。

そもそも、「薩摩以外のことを考えることが求められない」環境だったのです。

その中、日本を駆け巡り、様々な土地を見て、人に触れてゆき、西郷の視野は急速に広がります。

日本は、こんな広か
ごわすか!

この頃、水戸で敬愛していた藤田東湖に会い、

素晴らしき人か!

感激する西郷でした。

出会い

ああ、西郷よ。

詳しくは、
橋本左内と相談してくれ。

越前藩士 橋本 左内(Wikipedia)

初めまして。

越前藩士
橋本左内です。

薩摩藩士
西郷吉之助ごわす。

現代日本において、

東京の山田です。

とか

広島の佐藤です。

とは自己紹介しません。

出身地や地元の話になったら、

実は、
私は広島出身で・・・

と話になることはあります。

世間話で出る以外は、ある程度親しくならないと、相手の出身地は分からないことが多いです。

しかし、当時の日本は「藩が国だった」ので、現代で言うと 「〜藩士(所属)=〜国籍」に相当します。

私は・・・と
考えます。

おいどんは
〜と考えます。

斉彬が切り開いた新しい世界が、西郷を飛躍させてゆきます。

これなくして、後の西郷はありませんでした。

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