中学受験の受験勉強期間・姿勢 3〜通常コース初日の第一問目の大きな衝撃・皆が出来ること・てんびん算の衝撃・解法テクニックと本質的考え方・大きく出遅れている時・一つ一つきちんと理解する姿勢・受験勉強と受験の結果強豪たちとの戦いの行方〜|中学受験

前回は「中学受験の受験勉強期間・姿勢 2〜中学受験本格スタート・専門コースへ・初めての通常の専門コースへ・ドキドキとワクワクの交錯の中の・不安・塾で受けた衝撃・「自分が遅れている」と実感・「挽回して合格する」姿勢・受験は長距離走〜」の話でした。

目次

通常コース初日の第一問目の大きな衝撃:皆が出来ること

武蔵中学・高校のかつての校舎・物理実験室(新教育紀行)

初めて通う「学習指導会」での高橋塾長の「武蔵特訓」開始しました。

食塩水の問題。

食塩の量を計算していた僕は時間切れで、

はい!
終わり〜!

と高橋塾長。

よく、大きく手を振り上げて、「終わり〜!」とやっていたのを、今でも覚えています。

食塩水Aの食塩の
量は・・・

と、「食塩の量」を必死に計算していた僕。

あれっ。
まだ終わってない・・・・・

そして、周囲を見るとみんな終わってそうです。

みんな計算が
早いな。

あれ、みんな
すごく出来るな・・・

ここで、塾長が解説を始めます。

何か、早く計算できるコツとか
あるのかな?

こう思っていた僕。

塾長は言いました。

みんな!
これは大丈夫だね!

てんびん算だね!

と。

えっ、
てんびん算ってなに?

と僕。

てんびん算の考え方(新教育紀行)

周りの子たちは、

そうそう。

あれ(てんびん算)
だよね!

という顔でニコニコしています。

てんびん算の衝撃:解法テクニックと本質的考え方

てんびん算の考え方(新教育紀行)

一緒に行ったHくんも、

当然、
てんびん算でしょ!

みたいな感じです。

みんなが「当然!」と思っている「てんびん算」

僕は、「名前すら知らなかった」のでした。

じゃ、
解こうか!

そして、高橋塾長がスラスラとてんびんを描いて、鮮やかに解きます。

こう、てんびんを
描いて・・・

あれっ?
食塩の量計算しなくていいの?

と僕。

こうして、こう計算すると・・・
ハイッ、答え!

えっ?
もう終わり・・・

てんびん
かぁ・・・

小学生の頃から理科が大好きだった僕。

上皿てんびん(有限会社 八幡計器)

てんびん、って
あれだよね・・・

これは、算数の問題で、
理科の問題ではないけど・・・

てんびん、で
解けるの?

しかも、

「みんなこれは大丈夫」って、
僕はできてないけど・・・・・

初めてみる「てんびん算」は、最初は

解法のテクニック
なのかな?

と思いましたが、よく考えると、非常に理科的な発想です。

当時は考えませんでしたが、「てんびん算」は非常に本質的考え方です。

当時は「本質的」という言葉すら知りませんでしたが、なんとなく理解できた僕は、

この考え方は、
とても面白い!

やっぱり、塾に行くと
全然違うんだ・・・

ということを感じたものでした。

大きく出遅れている時:一つ一つきちんと理解する姿勢

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こういう風に「衝撃を受けたこと」というのは、年月経っても結構覚えているものです。

自分でも、もう30年以上前のことを「よく覚えているな」と思います。

この時は、本当に衝撃というか「なんとも言えない悔しい思い」をしたものです。

「みんなが完全に理解している考え方を、知ってすらいなかった」という事実。

この時の衝撃があったので、新教育紀行の初期に「てんびん算」の話をご紹介しました。

「出遅れている」どころではなく、

僕は、
とんでもなく出遅れている・・・

ことをハッキリ認識した僕。

その日帰って、すぐに「てんびん算」を復習。

ノートに「これ大事」みたいな大きなシールを貼って、

これを、しっかり理
解するんだ!

と胸に刻んで、理解に努めました。

このように、当初は「大きく出遅れていた」僕でした。

一つ一つきちんと理解することをしっかりやりました。

受験勉強と受験の結果:強豪たちとの戦いの行方

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

一年後、武蔵中学合格を目指す「武蔵特訓」の周囲の方々。

僕と同級生なのですが、明らかに「強豪たち」でした。

その強豪ばかりの中「明らかに見劣りしていた」僕。

その日、「武蔵特訓」では6題ほどの算数の問題をやったように思います。

この問題は、
こう考えるのか・・・

ここが、
こうなって、ここがポイントみたいだな・・・

少しずつ理解をすることを着実に行い、少しずつ分かるようになってきました。

「出遅れている」ことを強く認識した分、

毎回の問題は、
完全に復習しよう!

と一生懸命、復習しました。

その後も、「てんびん算」同様に、

あっ、そういう
考え方があったんだ!

と新鮮味を感じる解法に出会ったと思います。

その時、

これは、
こういうことで、ここがこうなって・・・

しっかり理解するようにしました。

これは、算数だけではなく、理科・社会・国語全てに共通する大事な姿勢です。

そして、「強豪たち」との「最終決戦」である一年後の本試験まで頑張りました。

新6年生となり、少し焦っている子ども・親がいらっしゃるかもしれません。

ぜひ「一つ一つしっかり理解して前進する」ことを着実にやってみましょう。

少しずつ理解が進み、分かるようになり、少しずつ算数も楽しくなるでしょう。

「一つ一つ理解」して、友達に

これは、
こうなんだよ!

と説明できるくらいになりましょう。

説明するのは、結構大変です。

実際に説明はしなくても良いですが、「説明できること」を目指すことは大事です。

実際に、「友達に説明する」のは、「説明を求められる」状況以外ではなさそうです。

そこで、親に説明できるようにしましょう。

親は「子どもの説明」を聞いてあげて、

うん!
いいじゃない!

と褒めてあげましょう。

「きちんと理解しよう」と言う気持ち・心構えがはっきりします。

それを目指して「完璧目指して」理解しましょう。

最終的に「試験当日にできれば良い」のです。

焦らずにやってみましょう。

北京オリンピック:100m走(Wikipedia)

短距離走でも、「順位の入れ替わり」は頻繁に発生します。

まして「長距離走」の中学受験・高校受験・大学受験。

仮に「少し出遅れている」状況であっても、

最後の最後でも、
志願者の上位に食い込んで、合格者の一人に!

という気持ちをはっきり持つ方が、最後に「合格者の一員」となるのでしょう。

新教育紀行

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