前回は「『少し出遅れているかな』と感じた時〜『間に合わない』から〜 1」の話でした。
いよいよ学習指導会の通常講座「武蔵特訓」に向かう僕。
新小学校6年生の2月で、前の年の「お兄さん」たちが受験を迎えた直後くらいです。
講習には参加したことがあるものの、やはり「新しいところ」に行くのは誰しも緊張します。
小学校のクラスメートの受験仲間Hくんが、学習指導会の「武蔵特訓」に行っていました。
そこで、初日は彼に一緒に行ってもらうように依頼しました。
快諾してくれた彼。
最寄駅の改札口で待ち合わせます。
ちょっと早く着いた僕が待っていると「お〜い!」と、彼が走って来てくれました。
学校の友人が一緒に行ってくれるのは、本当に心強いです。

Hくんと一緒に電車に乗って、学習指導会の教室に向かいます。
ちょっと緊張します。
教室に入って、一番奥の部屋が「武蔵特訓」の部屋でした。
直前の冬期講習で、見たことある人たちがたくさんいます。
当時、学習指導会の高橋塾長は、武蔵卒で「武蔵を知り尽くした」方です。
大変優秀で「教え方が非常にうまい」と極めて高い評判でした。
思い出すと、懐かしいですね。
塾長には習ったことがない僕。
緊張して着席して待っていると、高橋塾長が登場しました。
みんな、一年後だよ!
頑張ってやろう!
みたいなことを言ったと思います。
では始めよう!
と最初の問題。
実は今でも覚えています。
覚えている理由は、後でご紹介します。
第一問!
食塩水の問題でした。
たしか3つの食塩水を混ぜる問題だったと思います。
ああ、あれか!
と僕は勇んで取り掛かります。
ゴリゴリ食塩の量を計算していると・・・・・
はい!終わり〜!
と高橋塾長の掛け声。
あれっ。
まだ終わってない・・・・・
周囲の子たちを見ると、だいたいみんな終わってそうです。
みんな計算が早いな。
と衝撃を受けた僕でしたが、もっと大きな衝撃がありました。