過去問から学ぼう〜歴史・地理と記述の問題〜 3|武蔵中2022年社会・中学受験

前回は「過去問から学ぼう〜歴史・地理と記述の問題〜 2」の話でした。

2022年武蔵中学 社会

文章内で「複線型」と「単線型」という気になる言葉がありますが、まだ問題には出てきません。

「見慣れない言葉を出題者が提示」する時は、「このことを後で問に出しますよ」というサインです。

その前に選択肢などの問題が続くときは、「本題に行く前のステップアップ」です。

こういうところは「基本的問題」が多いので、出来るだけ得点を固めたいです。

もし、

あ、分からない。

と思っても、あまり気にせずに空欄か、分かる範囲で解いて、先に進みましょう。

問2の後半に進みます。

2022年武蔵中学 社会(四谷大塚ドットコム 中学入試過去問データベース)

これは、

松下村塾だよ!

そうですね。

答えはイ=松下村塾です。

思想家 吉田 松陰(Wikipedia)

思想家 吉田松陰の門下からは、多数の英雄が出ました。

長州藩士 高杉 晋作(Wikipedia)

中でも最も優れた人物と言える高杉晋作。

吉田松陰の実態は、不明な点が多いです。

幕末の動乱期に、有力者が次々となくなってしまった長州藩。

「松下村塾の双璧」と言われた、高杉晋作・久坂玄瑞は共に亡くなってしまいます。

残った長州出身者が「結束する」ために、維新後に松下村塾をアピールしました。

実は、桂小五郎(木戸孝允)は吉田松陰・松下村塾とは大した関係がありません。

幕末志士らの年齢(歴史道Vol.6 朝日新聞出版)

高杉晋作にとって、吉田松陰は9歳上なので「先生」です。

しかし、桂(木戸)にとっては吉田松陰は3歳上で、「先生」というより「お兄さん」です。

僕は、吉田松陰先生とは
それほど関係ないけど・・・

それでも、山縣有朋・伊藤博文たちと一緒に木戸もまとめて「松下村塾門下生」とされます。

若き日の伊藤 俊輔(博文)(Wikipedia)

みんなで
松下村塾生!

長州結束のためだから、
まあ、いいか。

西郷隆盛という「精神的柱」がいた薩摩への対抗意識も多分にあったのでしょう。

他の選択肢も確認しましょう。

医師 緒方洪庵(Wikipedia)

緒方洪庵が設立した、医師養成機関・適塾。

適塾出身者:左上から時計回りに大村益次郎、福沢諭吉、橋本左内、大鳥圭介(Wikipedia)

大勢の優れた人物を輩出しました。

上の写真の中で、小学生は大鳥圭介は知らなくて良いでしょう。

大鳥圭介は徳川幕府の陸軍歩兵頭(将軍)となり、幕軍を率いて会津・函館を転戦します。

他の、大村益次郎・福沢諭吉・橋本左内も復習しておきましょう。

医師 シーボルト(Wikipedia)

鳴滝塾を設立したドイツ出身の医師・シーボルト。

医師 高野長英(Wikipedia)

後に蛮社の獄で幕府に捕らえられた医師・高野長英も鳴滝塾出身です。

岩手県奥州市水沢出身の高野は、後藤新平と同郷で、地元では大変敬われています。

選択肢の問題も「学び・復習する」機会にして、学力を高めてゆきましょう。

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