学ぶきっかけと育む賢さ〜子どもと駄菓子屋・自分で選んで購入する経験・自分で考えて選ぶ姿勢・予算とお菓子を真剣に選ぶ体験〜|子どもの学びと生活

前回は「子どもの絵・作品を大事にする・飾る〜大いなる学び・伸ばす学力〜〜」の話でした。

目次

子どもと駄菓子屋:自分で選んで購入する経験

街の駄菓子屋さん(新教育紀行)

今回は、駄菓子屋さんで学ぶ話です。

僕は、昭和から平成になる頃に中学生になりました。

僕たちが、子どもの頃は駄菓子屋さんがたくさんありました。

1980年代を小学生で過ごしましたが、駄菓子屋さんは「至る所にあった」ように思います。

都内では、小学校の近くにあることが多かったです。

「各小学校に一つ」まで行かなくても、「2〜3の小学校の学区に一つ」程度あったように思います。

駄菓子(新教育紀行)

友達と一緒に10円玉握りしめて、うまい棒や小さなチョコを買ったりしました。

そういう「駄菓子屋の楽しかった思い出」は、大人の方なら誰しもあると思います。

激減した駄菓子屋さん:子どもとガチャガチャ

駄菓子店(新教育紀行)

少子化やネットの発展などもあって、駄菓子屋さんは非常に少なくなりました。

経産省によると、過去20年間で駄菓子屋さんを含む菓子小売業は、激減しました。

なんと、ここ20年間で「70%減少」したそうです。

「70%減少」となると、これは「激減」というレベルを超えています。

現実問題として、10〜20円で購入できる駄菓子屋さんを運営するのは、困難な状況です。

平成の間に、一気に浸透したスマホによって、子どもたちは「スマホで遊ぶ」機会が増えました。

そして、駄菓子屋などの小売店の激減に対して、ネットショッピングは激増しました。

これも「時代の流れ」ですが、少し寂しい気もします。

さらに、ここ2〜3年で発生しているインフレは、駄菓子屋の運営を圧迫する要因になります。

駄菓子(新教育紀行)

100円持っていたら、かなり嬉しくてたくさん買えたし、500円玉持っている友人がいたりすると、

たくさん
買えるぞ!

小学生にとっては、500円が、とんでもない大金に感じられました。

自分が100円玉を2,3持っていて、友達が500円玉を持っていると、

あっ、
500円玉持ってる!

と思ったものです。

実際、500円購入するのは、相当購入する必要があり、

500円分も
買うのは大変だ!

と感じたものです。

駄菓子店(新教育紀行)

たまたま近くを子供と散歩していたら駄菓子屋算を見つけ、それ以来、子どもとよく行っています。

小さなお店ですが、駄菓子はもちろん、コマやメンコなどの貴重なおもちゃまであります。

メンコまで
ある・・・

なんとなく「昭和前期〜中期」頃のおもちゃに感じられる「メンコ」。

僕の世代ですら、メンコで遊んだ記憶はあまりありません。

こういう駄菓子屋さんに行くと、「懐かしい」だけではなく、大人も楽しめます。

ガチャガチャもたくさんあります。

子どもと一緒に楽しむのも良いこと・貴重な思い出になります。

せっかくの機会ですから「本質的学び」に活かして、たくさんのことを学ぶ機会にしましょう。

自分で考えて選ぶ姿勢:予算とお菓子を真剣に選ぶ体験

駄菓子店(新教育紀行)

とにかく、お菓子が大好きな子ども。

子どもそれぞれにも、個性があって「好き嫌い」があるでしょう。

「好き嫌い」はあるでしょうが、概ね「お菓子なら、なんでも大好き」な子どもたち。

子どもからすると、お菓子は「親から与えられるもの」ですが、お菓子も選んで欲しいです。

「ただ食べる」だけではなく、「何を食べるのか」を真剣に考えてもらうのも良さそうです。

駄菓子屋さん、スーパーなどに子どもと一緒に行った時、子どもにも考えてもらいましょう。

お菓子・おもちゃを買う際、子どもに「欲しいものを自分で考えて、選んでもらう」のも大事です。

そうした、「日頃から考える姿勢」が「たかがお菓子」でも大事だと思います。

「選ぶこと」は日常生活で「最も大事なこと」であり、学ぶプロセスでも大事でしょう。

空と雲(新教育紀行)

未就学児の子どもに対しては、

このお菓子、
欲しい!

に対しては、

じゃあ、2つ買うから、
選んでみて。

と「本当に欲しいお菓子」を選んでもらうと良いでしょう。

小学生1年生以上ならば、100円などの予算をきちんと明示して、選んでもらいましょう。

あれも
欲しい!

これも
欲しい!

に対しては、

どれが
欲しいの?

いくらくらいに
なる?

ということを考えてもらいましょう。

これいくらか、
お店の人に聞いてみな。

お店の方にきちんと聞いて、金額を確認した上で選んでもらいましょう。

これは、
いくらですか?

それは、
30円。

と、駄菓子屋の方に子ども本人から質問してもらいましょう。

じゃ、100円まで
なら買ってあげるから、選んで・・・

これとこれで、
50円だから・・・

そうしたことを実地でやることは非常に良い経験です。

そして、子どもなりにたくさんのことを学ぶと思います。

小学校の勉強でも、ノートパソコンが浸透して、画面ばかり見ている子どもたち。

自分が子どもの時の環境とのあまりの違いに、

画面ばっかり見ていて、
大丈夫かな?

と思うこともあります。

時には、「パソコンの画面」から離れて、ちょっと親子で散歩するのも面白いです。

街中には、たくさんの学びのきっかけがあります。

新教育紀行

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