前回は「観察と記述問題に強くなるコツ〜気付いたことをハッキリ・江戸から東京への地形の変化・徳川家康が拠点にした頃の江戸・未開の地だった江戸・徳川幕府の大工事〜」の話でした。
記述の書き方が分かるコツ・ポイント
記述問題に対しては、苦手意識を持っている方が多いです。
上の武蔵中学の問題は「中学受験の問題」ですが、非常にレベルが高いです。
言葉を少し変えれば、「高校受験・大学受験の問題」になりうるレベルと考えます。
中学受験・高校受験・大学受験、いずれにしても「難しい」印象がある記述問題。
ポイントは
分かるけど、何をどう書けば良いのか・・・
何を書けば良い点をもらえるのか、
考えるのが苦痛・・・
自分の書いたこと・表現したことに対して点数で評価されるため、苦痛に感じる受験生もいます。
「記述問題は勉強」と考えすぎるから、難しく感じる面があると考えます。
最終的には「勉強であり試験である」記述ですが、まずは「考えてみる」姿勢を好きになりましょう。
自分が好きな書籍・アニメ、あるいはスポーツや映画などの趣味であれば「考えるのは好き」です。
それはさ、
僕が好きな野球の話だったら書けるよ・・・
でも、そんな「野球の話」なんて
問題でないじゃん・・・
最終的には「勉強して試験に備える」記述ですが、自分が興味あることを書いてみましょう。
・自分の趣味や好きなことを選んでテーマを決め、考えて書いてみる
・まずは「書いて、自分で考えたことをまとめる」ことに慣れて、出来れば好きになる
戦国大名の戦略を考える姿勢:自分の好きなテーマを考える
今回は戦国時代を駆け抜けた戦国武将を例に、記述問題を考えてみましょう。
室町時代末期から戦国時代にかけて、日本の様々な地域において数多くの戦国大名が登場しました。
弘治・永禄・元亀・天正の時代は、群雄割拠して多くの大名たちが鎬を削って争いました。
中でも、下記の四名はそれぞれ広大な領土を有する戦国大名となりました。
・織田信長
・武田信玄(晴信)
・上杉謙信(長尾景虎・政虎・輝虎)
・毛利元就
これらの四名の戦国大名には、領土拡張の戦略においてそれぞれ大きな特徴があります。
領土拡張戦略が、この中の一名が他の三名と大きく異なる点を考えて説明して下さい。
少し細かな内容なので、中学生以上向けです。
中学受験生で歴史が好きな方は考えてみてください。
歴史のストーリーを考える姿勢:個性的人物たちの物語への好奇心
上のテーマは歴史好き、戦国時代好きの方向けの問題です。
比較的好きな方が多い戦国時代。
2000年代以降は、「歴史好きな女性」という「歴女」という言葉まで誕生しました。
2000年代前半に大学・大学院を出た僕からみると、
歴史が好きな女性って
そんなにいるんだ・・・
かなり大きな驚きを感じましたが、その後ブームが広がり、戦国時代に関する書籍も多数あります。
歴史好きで戦国時代・幕末維新好きの僕からみると、とても嬉しい現象です。
織田家四天王だけでも「花がある」戦国時代。
世界史の規模で見ると、いささかスケールが小さいようにも感じられますが、ロマンやストーリーが豊富です。
最終的には「織田家の完全勝利」で幕を閉じようとしていた戦国時代。
本能寺の変という大事件が勃発して、羽柴秀吉が豊臣秀吉になり、徳川家康の徳川幕府につながります。
戦国時代に詳しい方はぜひ、それほど詳しくない方も
信長は
どんなふうに領土を広げたのだろう・・・
上杉謙信は
どのように戦って、上杉家の版図を広げたのだろう・・・
など、考えてみましょう。
そのように考えてみると、単なる暗記に感じられる歴史も楽しくなるでしょう。
いくつかの答えが考えられますが、次回一つの大きな特徴をご紹介します。