前回は「学力の上げ方 3〜繰り返して「出来ない」から「出来る」へ〜」でした。
今日は社会・歴史の話です。
歴史は年号や人物を「覚える」ことが多くなると負担になり、場合によっては好きで無くなってしまう可能性があります。
志望校の問題が名前や年号等覚えていることを問う場合でも、流れを知っていることは記憶することに大いに役立ちます。
日本歴史まんがのご紹介をしました。
全体的な流れを知るには、教科書よりもまんがの方が良いです。
まんがの登場人物がなにをしたか、あるいは登場人物の表情が頭にはいってくると面白くなってきます。
親御様の中にも、横山光輝の「三国志」をお読みになった方がいらっしゃると思います。
中には小説で三国志演技を読まれた方もいらっしゃるでしょう。
横山光輝の「三国志」は、曹操・劉備・関羽・張飛・諸葛亮等、非常に人物にマッチした描き方をしています。
あの絵そのものがそれぞれの人物を体現しています。
関羽や諸葛亮は誰が描いても似たイメージになりやすいです。
趙雲や周瑜などは横山「三国志」を一度読んでしまうと、
趙雲は、
こんな感じ。
あの顔つきが「あたかも本当にそういう顔だったかのようなイメージ」として自然に頭に定着します。
それほど、横山さんの表現力・画力は素晴らしいのでしょう。
歴史まんがも一緒で、西郷隆盛や大久保利通が「描かれたイメージ」で頭の中を躍動すると、楽しくなってきます。
ドラゴンボールの孫悟空やベジータ(今の子どもには古いですか・・・)と同じです。
歴史上の人物が戦ったり、仲良くしたりするイメージを楽しんでみましょう。
お好きな歴史まんがで良いので、流れを掴むようにしてみましょう。
歴史が好き・得意な方は、基本的な流れや登場人物・年号は覚えているでしょう。
志望校が記述式の場合は、自分なりに少し考えてみると良いですね。
歴史には「事実」はあっても、「真実」は分からないことがたくさんあります。

例えば、織田信長が明智光秀の謀反により自害した「本能寺の変」。
日本史最大の事件の候補ともなるこの大事件は、事実はこの通りです。
しかし、「真相」に関しては諸説あって歴史家の間でも論争が行われています。
かつて「明智光秀が織田信長を恨んでいた」という「怨恨説」が最有力でした。
最近、この説は少し色褪せて、新説が有力です。
新たな文書が発見されたことで「四国の長宗我部家に対する扱いが関わっていたのでは」という説もあります。
この事件に関しては、日本歴史まんがによって描き方が様々でしょうが、概ね怨恨説を中心としているでしょう。
それがストーリーとして「分かりやすい」からです。
真相は不明で、永遠に謎でしょう。
なぜ明智光秀は、
あのような反逆にでたのか?
明智が謀反を起こさなかったら、
誰か別の人間がやったのか?
を歴史好きの方なら考えても良いでしょう。
自分なりに「なぜだろう?」と考えてみることは大事です。
それは、思考力を鍛え、特に記述式問題に対する力が向上します。