前回は「自分の考えを表現しよう 1〜記述式の対策・コツ〜」の話でした。

問5を考える時に、下記のような「まとめを書く」話をしました。
戦前(旧制):複線型(専門学校・大学、男女別)
現代(学校教育法):単線型(小学校〜大学)
このようにまとめることは、問5の後半で役立ちます。
後半がなくても直前期は書いてまとめるようにしましょう。
そして、試験当日は「問題文を読んでいるうちに、まとめが頭の中に浮かぶ」のが良いでしょう。
当日も、簡単にこのようなまとめを書いた方が「問題に取り組みやすい」方は、余白に書いても良いでしょう。
特に武蔵中は、このような「欄外のメモ」があると、
よく考えているね。
と評価してくれます。
そして、四角の中の解答次第ですが、「部分点として追加」してくれる可能性があります。
これは、記述式を課す麻布などの学校も、そういう可能性があります。
武蔵中には、3つの教育理念があります。
旧制の頃に作成されたため、最初の二つの「東西文化〜」と「世界に雄飛〜」とあります。
これらは、1922年大正時代に設立された時、「外国が非常に遠かった」時代の名残があります。
少し古典的な言い回しですが、やはり「世界を見る視点」は大事です。
中高の基本理念において、最も大事にしている「自ら考えることの出来る人物」が欲しい武蔵。
「考えていること」は、どんどんアピールしましょう。
でも、間違っていたら
どうしよう・・・
「間違っている」ことは「考えない」より「遥かに良い」のが武蔵の理念です。
まだ小学生で、これから中学・高校〜と学んでゆくのです。
だから、「間違っていても良い」のです。
それは、麻布などの学校も同様と考えられます。
「まとめ」を頭に思い描いても良いですし、ササッと走り書きでも余白に書いても良いでしょう。
そして、問5の後半では、「どのような書き方をするか」の話をしました。
「限定的」とややネガティブな書き方をするか、「早期の専門性高い学び」をポジティブに書くか。
これは、正解というのはなく、各個人の考え方となります。
じゃ、どうやって
採点するの?
結局は、武蔵なら「武蔵の社会科教員の考え方次第」となります。
麻布なら「麻布の社会科教員の考え方次第」です。
それでは、先生次第で
採点が変わるの?
そういうことになります。
それが「試験の平等性を保つか否か」は、様々な意見があります。
しかし、この「採点の方向性」もまた各校のカラーや教育理念を示しています。
点数は気になりますが、採点基準を気にしても採点者が分からない以上、不明です。
とにかく、自分の意見をはっきり書きましょう。
すると、採点者は採点しながら
なるほどね。
と考えて、相応の点数を与えます。
採点者は、そういう答案を待っているのです。