前回は「直前期の平穏な気持ち 11〜もう一踏ん張り〜」の話でした。

寒くなりましたから、健康第一で入試当日まで頑張りましょう。
明治維新を成し遂げた一人、岩倉具視は大変なやり手の人物です。
ちょっと強引なところが多いですが、変革期にはああいう人物が必要なのでしょう。

この写真を見ると、岩倉独特の超ド迫力が写真越しに伝わってくるかの如くです。
内務卿となって官僚達から恐れられた大久保利通(右端)すら岩倉に比べると、少し迫力不足にすら感じられます。

大久保はその極めて優れた頭脳と、静かな迫力で明治新政府をグイグイ引っ張ってゆきました。
廊下で「コンコン」と大久保らしき人物の靴音が聞こえた時。
官僚たちは「皆緊張して、静まってシーンとした」という逸話があるほどです。

岩倉は、こんなことを言っています。

時日と忍耐とは、
桑葉をして絨毯に変ぜし。
岩倉のド迫力は、生まれながらのこともあるでしょうが、彼が大きな挫折を経験したことも大きな理由です。
公家の中で異例のやり手だった岩倉は、政争にやぶれて一時は政治生命が絶たれて、40前後の5年ほど蟄居されられます。
そこから復活して、新政府の中心人物となったのです。
一時は失脚・島流しになった西郷隆盛とも似ている部分があり、「明治新政府2大ド迫力男」と呼んでもよいでしょう。


お子様も親御様も、今少し忍耐が必要な時です。
もうすぐその忍耐が「合格」という大いなる結果に結びつき、長い目では、お子様の大きな成長の一つになるでしょう。
もう少しだけ頑張って、合格を勝ち取りましょう!