社会選択問題の効果的勉強法〜出来ても出来なくても「しっかり復習」・問題文とキーワードを一つずつ理解して解く〜|女子学院中2024年社会1・中学受験

前回は「日本の国土と諸外国との関係・記述・自分の意見〜日本周辺国との外交関係と領土・領土・島に対する日本政府の姿勢・国境が全て海上にある日本・極めて複雑な北方領土〜」の話でした。

目次

社会選択問題の効果的勉強法:出来ても出来なくても「しっかり復習」

New Educational Voyage
女子学院中学 入試問題:2024年 社会(新教育紀行)
New Educational Voyage
女子学院中学 2024年 社会:考え方(新教育紀行)

今回は過去問を解いて、学力を上げる具体的な方法をご紹介します。

「過去問はいつから?」という話がありますが、筆者は「過去問は今すぐ」と考えています。

ただし、この「過去問への取り組み方」は人それぞれなので、

過去問は、しっかり実力がある程度
ついた秋頃から・・・

と考えている方もいらっしゃると思います。

いずれにしても、過去問は「受験当日と同じように時間測って全問やる」でなくても良いと考えます。

大事なことは「過去問から学ぶ姿勢」であり、過去問は問題ごとにバラして解いても良いでしょう。

今回は、具体的に女子学院中の2024年社会の出題から、最初の2題を考えてみましょう。

このような選択肢の問題を解く時は、答えが合っていたら、

やった!
これは合っていた!

となり、答えが合っていなかったら、

あれ?答えが違った・・・
どこが違うのだろう・・・

となるでしょう。

ここで大事なことは、「答えが合っていても、合ってなくても、しっかり復習して学ぶ」ことです。

答えが合っていたら、
「出来ている」のだから、復習いらないんじゃない?

算数ならば答えが合っていれば、「考え方も合っている」可能性が高いので復習不要です。

一方で、理科・社会・国語の選択問題は、答えが合っていても「たまたま」かもしれません。

選択問題は、かなり巧妙に作成されているので「たまたま合う」のは少ないです。

それでも、「考え方が間違っていた」のに「合ってしまった」可能性はあります。

そこで、特に志望校の過去問に取り組む際は「出来ても出来なくても、しっかり復習」が大事です。

選択肢の過去問

・出来ても出来なくても「しっかり復習」

・全問をまとめてやらなくても、少しずつでもOK

問題文とキーワードを一つずつ理解して解く

New Educational Voyage
女子学院中学 入試問題:2024年 社会(新教育紀行)

具体的に、この問題の解き方を考えてみましょう。

「縄文時代の井戸」がテーマで、なんとなく「暗記問題」に見えますが、「理由」を考えます。

こういう問題では、「最もふさわしいもの」「誤っているもの」などマークしましょう。

ここを間違えて、

あれ?
「正しいもの」がいくつかある?

と考えすぎたり、問題文を誤解することはないようにしましょう。

ここで「最もふさわしいもの」は「最も正しいもの」と似ていますが、少し異なります。

「ふさわしい」は「相応しい」と漢字で書く通り、「正しい」ではなく「理屈が合う」などの意味です。

New Educational Voyage
女子学院中学 入試問題:2024年 社会(新教育紀行)

ア「地形が分かる地図」は、「井戸が出るかどうか」などは地形が関わるので良さそうで○です。

イ「大工道具」は間違いではありませんが、技術的な話は唐突です。

さらに、縄文時代なので「大工道具」は登場してなさそうなので△です。

「大工道具」は解釈次第で、「家・住まいらしきものを作る道具」かもしれませんが、今ひとつ判然としません。

New Educational Voyage
女子学院中学 入試問題:2024年 社会(新教育紀行)

ウ「海抜」は「井戸が出るかどうか」と関係ありそうですが、「縄文時代」の話を聞いています。

縄文時代の話だから、
海との関係は別にいいかな・・・

「海との関係」は全時代共通であり、「縄文時代だから」とは関係なさそうなので△です。

エ「気温と降水量の変化」は地域によるので、ウと同様「縄文時代」かどうかではないので△。

このように考えて、「最もふさわしいアが答え」です。

New Educational Voyage
女子学院中学 入試問題:2024年 社会(新教育紀行)

次の問題は「分かることで最もふさわしいもの」を選びます。

こういう問題で「(1)で選んだものからわかる」と書いてあると、

(1)と関係あるから、
(1)が間違っていたら、これも間違うのかな・・・

と考える方がいらっしゃるかもしれません。

理科では「関係している問題は、正しいかどうかも連動」する傾向が強いです。

一方、社会では「関係していても、前の問題を間違えても解ける」可能性があります。

そのため、こういう記載があっても、しっかり具体的・合理的に考えるようにしましょう。

ここで、後に続く「井戸をつくらなかった理由として」が大事です。

尋ねていることは「井戸をつくらなかった理由」なので、

(1)と関係するけど、要するに
「つくらなかった理由」を答えれば良いんだ・・・

と考えると良いでしょう。

New Educational Voyage
女子学院中学 入試問題:2024年 社会(新教育紀行)

ア「水は重く・・・」は事実ですから間違いではないものの、縄文時代に関わらない事実なので「半◯」です。

筆者は、上で「◯だけど、ちょっと」というニュアンスの記号を付けています。

こういう記号は、自己流でも教わった通りでも良いですから、「自分だけの記号」は早めに固めましょう。

イ「技術が不足」は、「どの程度の技術か」や「技術のレベル」にもよるので△です。

ウ「気候が安定」は、場所・地域によるので△です。

エ「水が得られる場所に住んでいた」は正しそうで、表現が「縄文時代の全体的傾向を描写」しています。

New Educational Voyage
女子学院中学 入試問題:2024年 社会(新教育紀行)

以上から「最もふさわしいエが答え」です。

「縄文時代特有の理由」を尋ねているので、「縄文時代の様子」を描写している内容はぴったりです。

このように、問題文の内容とキーワードを一つずつ理解して解くと良いでしょう。

そして、こういう問題は「出来ても出来なくても、ちゃんと理解」するようにしましょう。

選択肢の問題

・問題文の内容とキーワードを一つずつ理解

・一気に正しい答えを狙わず、少しずつ正答に至る思考法

上記の考え方は「一つの考え方」で、問題集によっては異なる考え方もあるでしょう。

上の説明は少し丁寧で長めな点がありますが、慣れてくるとこういう問題に対して、

縄文時代のことだから、
これは△、これは○・・・

とパパッと素早く出来るようになるでしょう。

今回は、知識よりも「縄文時代・調べることへの理解」を問う問題でした。

暗記問題の場合は「知らないと難しい」ことが多いです。

一方で、こういう「理解を問う」問題は「しっかり考えれば出来る」傾向が強いです。

女子学院中志望の方に限らず、こういう問題は入試当日ぜひ出来るように学ぶと良いでしょう。

次回は下記リンクです。

New Educational Voyage

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次