正三角形の描き方・作り方〜コンパスで同じ長さ作成・「異なる視点」や別解を習得・問題を解く視野を広げる・一辺を60度回転・問題10(1)〜|中学受験・神戸女学院中・算数実践32

前回は「正三角形の基本的性質〜正三角形の描き方・作り方・特殊な図形の大事な性質:正方形・円・正六角形・問題10(1)〜」の話でした。

目次

問題 10(再掲載)

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図形:補助線(新教育紀行)

正三角形の描き方・作り方A:コンパスで同じ長さ作成

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解き方に行く前に「正三角形の本質的性質」を考えましょう。

上の図形をご覧ください。

辺BCがある時、辺BCの上部にAをとって、正三角形ABCを描いてみましょう。

一つ目の描き方は、「正三角形=三つの辺の長さが等しい三角形」から考えます。

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B,CからコンパスでBCの長さをとって、Aを求めます。

これは、
すぐに分かったよ!

小学校でコンパスの使い方を
習った時に、描いた!

「異なる視点」や別解を習得:問題を解く視野を広げる

もう一つ考えてみましょう。

一つ出来れば
いいんじゃないの?

ある問題・考えに対して、複数の考え方がある時、そしてそれらの考え方が「異なる視点」の時。

それらの「異なる視点」をしっかり理解することは、問題をたくさん解くより効果的です。

算数の問題で、別解を習得することも大事なことです。

ある問題・考えに対して複数の考え方・解法がある時

・「異なる視点」をしっかり理解

・「異なる視点」は視野が広がり、応用問題への力が強化される

・異なる視点や別解を習得することは、問題をたくさん解くより効果的

正三角形は「三辺が全て等しい」以外にも、様々な基本的性質があります。

「全ての角が等しい(60°)」です。

正三角形の大事な性質

・全ての辺の長さ・角度が同じ

・対称(折り返したら同じ)となる軸がたくさんある

・回転対称性(中心・重心で回転すると同じ)がある

この性質をもう一度考えてみましょう。

上記以外の方法が分からなかった方は、先に進む前に少し考えてみましょう。

正三角形の描き方・作り方B:一辺を60度回転

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角度が分かっていますから、辺BCを60°時計回りに回転したら、辺ACになります。

60°は、三角定規を使えば分かります。

なるほど!

この性質は、

当たり前だと
思うけど・・・

と、思うかもしれませんが、非常に大事です。

正三角形の基本的性質は、「すべての辺の長さ・角度が等しい」です。

さらに、この「一辺を60°回転(左回り・右回り)」は、頭に入れておくと良いでしょう。

この「正三角形の本質的性質」を考えて、問題10(1)を考えてみましょう。

新教育紀行

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