前回は「中学受験の出題者・採点者が考えていること〜合格力をつけよう!〜2」の話でした。
大学受験の数学の採点の際、教授が「うーむ」と唸ってしまうような解き方をする人がいるようです。
大学受験の方が中学受験算数より高度な内容になります。
中学受験は手法が「算数に限定されている」中、解くのが難しい問題は多々あります。
見方によっては「大学受験の問題よりも難しい」問題も多々あります。

中学受験の算数の問題において、教師が「唸る」ような解答を出す志願者がいるのかは分かりませんが、「なるほど!」と思うような答案を作成する人は、いるのでしょう。
優れた解法を示し、
この子は、
算数の優れた資質がある。
と思われたら、他の科目で多少点数が低い場合でも、合格とすることはあるのでしょう。

稀代の発明王であるエジソンが、勉強がうまくできず、小学校を退学しました。
エジソンは「寝る以外は実験」のような人生であったようです。
それほど「偏った才能」を持っているからこそ、エジソンは大成したのでしょう。
逆の立場=中学校側であれば、そういう「特殊な能力を持っている可能性のある」生徒は「ぜひ入学してほしい」のです。
小学生に対して、算数・数学的センスを図るのは、困難なことです。
小学生の時に素晴らしい能力・センスを見せつけていた子が、高校生頃には平凡になることが良くあります。
そして、逆の小学生の時は「それほど目立つことがなかった」のに、出来るようになる子もいます。
中学・高校で開眼して、素晴らしい能力を見せつける子供もいます。
「持っている能力を全て答案用紙に表現する」と、採点者に「才能・能力の片鱗」を見つけてもらえるかもしれません。
算数が最もわかりやすいですが、理科・社会・国語に関しても
この子は、
特殊な才能がありそうだ。
と採点者が考えれば、「ぜひ入学して欲しい」と考えて、相応の点数をつけるのでしょう。
全科目の全てが「選択式・あるいは答えのみ」の試験では、このような発想は難しいかもしれません。
志望校に、
僕を認めてもらおう!
と明確に意識することは、試験当日の気持ちが大いに盛り上がり、得点がアップするでしょう。
ハッキリ合格を意識し、積極的に「自分の考えを表現」して、一歩でも二歩でも志望校への合格に近づきましょう。