前回は「合格のコツ〜体験記から〜」の話でした。
いよいよ2021年も今日で終わりで、明日からはラストスパート開始です。
今回は試験当日は自分を信じて集中し、雑念を振り払う話です。
「集中すること」は当たり前の事ですが、なかなか難しいことでもあります。
大人でも難しいことがありますから、小学生のお子様は大変なことかと思います。
でも大丈夫!です。
今までの模試での経験を活かしましょう。
模試は「問題を解く練習」でありますが、「当日の予行練習」でもあります。
模試で上手く集中できたのですから、当日も大丈夫です。
今日は僕の体験記を元に、「雑念は振り払おう!」の話です。

武蔵中学校を受験した時、算数の第一問目は速さ・比の問題でした。
僕は時間がかかったものの、第一問目を自信持ってきちんと解答まで辿り着きました。
良かった・・・
その後に昼休みなどの休み時間に、当時の塾でクラスメートSくんが誰かと話していたのが耳に入りました。
ああ、あの問題ね。
答えは整数だったね。
何気ない話がポッと耳に入ってきた僕は
えっ?!
と思いました。
誰かと話していたSくんは続けます。
答えが小数だったの?
それは違うでしょう。
武蔵は、ああいう問題は
いつも答えは整数でしょ。
どうやら、僕が「自信を持って解答した」1番目の問題の話らしいです。
僕が「自信持って解いた答え」は小数でした。
でも、Sくんは自信満々で
整数に決まってるでしょ。
と言います。

僕は大きなショックを受けました。
えっ?!
算数の大問1題を落とすことは、「不合格の可能性」が一気に高まります。
そこで、僕は思いました。
間違っていたかも知れない・・・
でも、考え方は合っていたはずだから、
計算ミスかも知れない。
武蔵は「分かっていることにはきちんと部分点が入る」から、
大丈夫なはず!
気持ちを取り直して、続きの試験を受けました。
後で分かったことですが、この問題の答は小数でした。
僕の考え方・答えは、バッチリあっていました。
算数の他の問題は全く覚えてないのですが、当日大きなショックを受けたために、未だに覚えています。
Sくんは悪気で言ったのではないでしょう。
友達との会話の中で「思ったことを言っただけ」でしょう。
悪気がなくても、こういう「悪いことの予兆を感じる」ことに振り回されると、テンションが下がります。
そして、自分の持つ実力が発揮できないかもしれません。
こういうことも当日は考えられます。
不安に感じるようなことが耳に入っても、「大丈夫!」と思いましょう。
雑念は振り払って、思い切り実力を発揮して、合格へ向かいましょう。