前回は「かっ車の考え方 5〜描いて理解しよう 4(動かっ車)〜」の話でした。
今回は、小学生・中学受験の理科の電気を考えてみましょう。
電気は、まず電流・電圧・抵抗があります。

これは知ってるよ。
この辺は分かっているけど、
電池や電球が、沢山出てくると
わからなくなるよ。
「電流とは?」「電池とは?」と学ぶ時、上のような、物理法則が突然出てくることが多いですね。
すると、
まずは、この公式(法則)を
暗記しなければ、ならないのね。
と、皆さんは考えるでしょう。
それも良いのですが、そうすると「考えると楽しい」はずの理科が「暗記科目」になってしまいます。
だけど、公式(法則)は、
暗記しなければならないわ。
その通りですが、理科はイメージすることを大事にしましょう。
イメージがしっかり出来ていると、応用問題も解けるようになります。
まずは、電流とは何か?を考えてみましょう。

最も基本となる、「電池1個と豆電球1個」を考えます。
「電流=電気が流れる」です。
電気は見えないですが、「流れている」のですから、流れている状況をイメージして、電流を描くようにしましょう。

電流は「電池のプラスからマイナスに流れる」ので、上記のように描いてみましょう。
そして、「電池とは何か?」を考えてみましょう。

電池とは、「電流を流す」役目と「流れてきた電流を持ち上げる」役目を持ちます。

この「流れる電流を持ち上げる力」を「電圧」と呼んでいるのです。

電流が流れてきて、電池のところにやってくると、電池が「エイッ」と電流を持ち上げます。

すると流れてきた電流は、「持ち上がったので、また流れることができる」のです。
つまり、「最初に流れてなかった電流を電池がエイッと流して、流れた電流を何回も持ち上げる」のが電池です。
そして、「持ち上げる高さ=電圧」と考えます。
これを「水流モデル」と呼んで、参考書等で紹介されています。
読んだことがある方もいらっしゃるでしょう。
なんで、電流なのに
水流って、水の話になるの?
と思ったかもしれません。
それは、水流モデルは「モデル」であって、「こう考えると分かりやすい」考え方だからです。
上記の考え方は、水流モデルと同じことですが、水でなくて電気のままで考えましょう。
かっ車・電気などの物理分野は、「まず公式」ではなく、このように「基本的イメージ」を大事にしましょう。
なんとなく、公式ばかりだった
電流や電池が、少し分かった気がする。
最初は「分かった気」で良いので、イメージを大事にして、基本〜応用問題を考えてゆきましょう。
次回から、電流・抵抗の基本の話をご紹介します。