前回は「江戸から東京へ 2〜昔の江戸・北条早雲から北条氏政・氏直へ・豊臣秀吉〜」の話でした。
豊臣秀吉と徳川家康


もうすぐ
天下統一だ!
怒涛の勢いで、勢力を伸ばす豊臣家。


当時、徳川家は駿河・遠江・三河・甲斐・信濃(現在の静岡県・愛知県一部・山梨県・長野県)に領土を持っていました。




信長が本能寺で倒れた後、羽柴秀吉は猛烈な勢いで勢力を広げます。



そもそも、私は織田殿の同盟者で、
秀吉は織田殿の家臣。



本来、私の方が、
格上だ!



負けて
たまるか!
家康は秀吉と小牧・長久手で戦い、事実上勝利します。



勝ったぜ!
これで、
徳川家の天下ですね!



いや、
秀吉は、この程度ではない・・・
若武者・伊達政宗の登場
ところが、秀吉の政治力で事態は家康に不利になり、やむなく秀吉の家臣となります。



無念だ・・・



あんな奴の
配下か・・・
この頃、独眼竜・伊達政宗が大きく躍進します。
まだ23歳で非常に若くして、140〜200万石ほどの大領土を獲得した伊達政宗。





俺の出番か?



北条と組めば、
豊臣を倒せるか?
波に乗っていた独眼竜・伊達政宗。
政宗は本気で、「北条家と組んで、豊臣家と戦う」かどうかを検討します。
豊臣家と戦うには、徳川家康も一緒に組まなければ、対抗できません。



徳川は、
こっちにつくのか?



徳川が一緒でなければ、
話にならん。
政宗は、徳川家の方向性を見定めようと、情報を集めます。



豊臣家の力は、
強大すぎる・・・



特に、あの唸るほどの
財力が・・・



悔しいが、
秀吉には勝てん・・・
家康は悩みます。
秀吉を倒すとしたら、徳川・北条・伊達で組むのが「ラスト・チャンス」なのです。
秀吉と小牧・長久手で戦い、事実上勝利した家康。



秀吉に逆らった
ところで・・・



勝ち目は
ない・・・



悔しいが
「ない」のだ・・・
家康は決意します。
「鳴くまで待とう」の家康



今、秀吉に刃向かったところで、
勝つ見込は非常に小さい・・・



というよりも、
勝つ可能性は「ない」・・・
では、我が徳川が、
信長殿の部下の秀吉の家臣になるのですか?
ここで、苦渋の表情を見せる家康。
誰だって、「格下の人物の下」にはなりたくないものです。



・・・・・



秀吉は、
私より7歳上だ・・・
生誕が謎に包まれている秀吉。
秀吉の生まれた年は1536年、1537年説があります。
ここでは、1536年説を取ります。



待とう・・・
しばらく「待つ」ことにした家康でした。
この頃、今の東京、かつての江戸は北条氏が支配していました。


北条家の拠点・経済の中心地は相模・小田原であり、江戸は重要ではない街だったのです。



我が由緒正しい北条・伊勢家に
挑むとはな・・・



我らには、武田信玄・上杉謙信ですら
落とせなかった小田原城があるのだ!