偏差値と小学校低学年の教育〜低年齢化する中学受験の通塾開始学年・過熱化する中学受験界と小学生たち・小学校低学年の学びと本質的な学力・幅広い興味と好奇心〜|中学受験と子どもの教育

前回は「「偏差値」と志望校の選択〜日本の受験界で絶大な影響力持つ偏差値偏差値・学校ランキング・「一つの指標」である偏差値・学力と統計学・「伸びない」よりも大事なこと・受験生本人の個性・適性と方向性〜」の話でした。

目次

低年齢化する中学受験の通塾開始学年

五島ー長崎の船と海(新教育紀行)

本来、「一つの参考程度の数値」に過ぎない存在の偏差値。

受験会では「参考程度の数値」どころか「王様のごとく」絶大な影響力を「持っています。

気になる記事がありました。

入塾試験で上位に入る子たちが「低学年の時に何をやっているか」の記事です。

これは、中学受験を目指す小学校低学年の子を持つ親なら気になることだと思います。

詳しくは記事をご覧いただきたいのですが、

入塾は
新小学校4年からで十分です。

と書かれているのをみて、

そうか・・・・・
受験界はそういう状況なんだ・・・

と思いました。

友人の子どもが中学受験をしているのを聞いて、10年ほど前から

だいぶ、
塾に行く年齢が下がっているな・・・

と感じました。

「塾の低年齢化」が進んでいる話を聞いていました。

「新4年生から十分」ということは、「もっと前から塾に行っている人が多い」ということになります。

過熱化する中学受験界と小学生たち

僕が中学受験した頃は、4年生から塾に行っていると

もう塾に行っているんだ・・・
早いなあ・・・

という感じでした。

僕は4年生の12月から、四谷大塚の日曜教室に行ってました。

文字通り「毎週日曜日」に試験を受けて、その試験の復習をする授業が続きました。

「行ってました」というよりは「行かされていた」の方が正確でした。

毎週試験を
受けたくないんだけど・・・

「行きたくないけど、行っていた」のが現実でした。

そして、新小学校6年生の5年生の2月から、当時武蔵中学の合格実績抜群だった学習指導会に行きました。

「武蔵特訓」(武蔵に特化したコースで、こういう名前だったと記憶します)に通い始めました。

「武蔵特訓」は学習指導会の塾長(当時)が自ら指導していて、とても楽しくて有意義でした。

塾長自身、武蔵中高・東大理学部を出ていて、大変頭が良く、武蔵をよく知っている方でした。

そのため、非常に的確な授業でした。

僕が中学受験したのは、もう30年前ちょっと前ですから、今とはだいぶ状況が異なると思います。

この30年で、世界における日本の状況は大きく変わり、中学受験界も大きく変わったように思います。

特に首都圏などでは「中学受験の過熱化」が話題となって久しいと感じます。

まだまだ幼い小学生にとって、中学受験・勉強へのプレッシャーは相当大きなものでしょう。

そして、模試や試験を受けるたびに

あなたの偏差値は
58です。

今回のあなたの偏差値は
56です。

と「偏差値のレッテル」を貼られる中学受験生たち。

その苦労は並大抵のものではないでしょう。

小学校低学年の学びと本質的な学力:幅広い興味と好奇心

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

当時でも塾に行くのがちょっと遅かった僕。

極めてハイレベルな武蔵中志望の方達との「レベルの違い」に唖然としました。

これは、相当
水を開けられている状況だ・・・

とにかく、
彼らに追いつかなければ!

一生懸命奮起したのが懐かしく感じます。

困難なこと・絶望的なこともまた、「後になってみれば良い思い出」であることが多いです。

ところが、当事者にとっては、

これは、
一体どうやって打破してゆけば良いか・・・

実に大変なことでした。

頑張ったものの、武蔵中に合格するかは「微妙な成績」の僕でした。

小学校5年生の頃に、武蔵の記念祭(文化祭)に行った時、とても楽しかったです。

こういう
お兄さんになりたいな・・・

自由な雰囲気の中、頭の良さそうな人が沢山いて、憧れを持っていたのでした。

高い学力が
なければ・・・

とか、

偏差値を
上げなければ!

というのは、一つの事実ではあります。

それも大事かもしれませんが、小学校低学年では「試験ありき」の姿勢は将来伸び悩みそうです。

とにかく勉強させれば、ある程度のところまでは成績が上がることが多いです。

問題は「そこから先」となると、

早めに中学受験の
準備をする者が合格するのだ!

と考える方向になりがちです。

「長時間勉強すれば、成績が上がる」と考えてしまうのが人情です。

ところが、高校〜大学を経験した後は、

勉強する時間と学力は、
必ずしも強い相関関係がない・・・

ことが分かり、社会人になれば、

何かを成し遂げるのは、
そこに投入する時間・エネルギーも大事だけど・・・

もっと
大事な何かがあるのだろう・・・

ということが分かってきます。

これは、小学生たちが「分かるはずがない」ことです。

それは「小学生たちの能力が劣っている」からではなく「経験が少ない」ことに起因するでしょう。

小学校低学年の学び方・姿勢は、その後一生に渡って影響するように考えます。

まずは勉強への幅広い興味と、学ぶ姿勢を身につけるのが最も良いと思います。

そして、ある時期からは

A中学校へ
ぜひ進学したい!

という熱い気持ちを持ちながら、受験勉強を続けてゆきましょう。

新教育紀行

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