前回は「思春期を過ごす中学高校での生活〜年齢差が生み出す違いを体験・部活のメリット・「何かに打ち込む」体験・「異質な存在」と接する経験と人間性〜」の話でした。
お兄さん・お姉さん・先輩から刺激を受ける大事さ
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部活に入るからこそ得られる「お兄さん・お姉さんからの刺激」は大事です。
同級生でも、小学校高学年〜中学生になると個性が強く出てきて、人それぞれになります。
「気が合う友達」が一方で、「気が合わない同級生」もたくさん出てきます。
この「気が合う・合わない」もまた個性の一つでしょう。
同級生の間でも多種多様な方々がいる中、「違う年齢」の方達は完全に異質な存在です。
不思議なことに、一学年違うだけでも色々とブームが違ったりして、面白いです。
こうした、年齢が違う人との接点は小学校の委員会や部活でもあるでしょう。
どちらかというと、部活は運動部でも文化部でも「同級生同士が群れる」傾向があります。
それは、身体的・頭脳的なレベルが学年が異なると違うからでしょう。
対して、委員会では「委員会全員で相談する」ことがあるので、違う学年と接点ができます。
僕は小学校六年生の時に「図書委員会」に入って、勢いに乗って委員長になってみたことがありました。
ところが、その担任は僕に「目をつけていた」クラス担任(5,6年生共通)U先生でした。
〜君(僕のこと)、
何やってるの!
委員長として、
頑張るぞ!
と一生懸命色々とやってみても、上手くいかないこともあります。
すると、U先生は、
〜君(僕のこと)、
ダメじゃないの!
だから、中学受験生なんか、
だめなのよ!
当時、ちょっとお行儀が悪い点があった僕でしたが、強烈に怒られたU先生は本当に嫌な存在でした。
こうした中、下級生の5年生たちの中には、
〜さん(僕のこと)、
僕は、あれ良かったと思います・・・
と言ってくれたりして、嬉しかった記憶があります。
このように、小学校でも様々な「別学年との触れ合い」がありますが、せいぜい「一学年差」が多いでしょう。
対して、中高一貫校の場合は、最大で「中学一年生と高校二年生」の「四学年差」があります。
ここで「高校二年生」までとしたのは、高校三年生は大学受験で部活をしない傾向があるからです。
これは、小学校とは全然違うレベルで「異質な世界」となるでしょう。
自分が楽しいと思う部活へ
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今回は僕の実体験をもとに、その「刺激」の話をしたいと思います。
中学一年生として、武蔵中学校に入学した僕。
部活には
絶対入ろう!
と、最初から決めていました。
昔から実験とかが好きで、小学校のクラブ活動もインドア派だった僕。
中学・高校は、
運動部もいいな。
と考えたりして、親しくなった仲間といくつかの部活を探していました。
当時、昼休みに上級生がなだれ込んできて、部室や活動している体育館・運動場に連れてゆかれる話をしました。
同様に、文化部の方に連れてゆかれたこともありました。
化学部の先輩たちからは、
化学部に入ったら、こういう特殊な液体などを
使って実験できるよ。
と言われたり、物理部の先輩たちからは、
物理部に入ったら、
こういう道具を使えるよ!
実験装置を自分で作って、
実験できるよ。
など誘われます。
様々誘っていただきますが、こちらのキャパシティーを超えてしまって、
何が何だか
分からなくなったけど・・・
となるのが実情です。
そして、様々回った結果、一つの部活に落ち着きました。
きっかけは、友人と一緒に様々回っている中、親しくなったK君から、
僕ね。
物理部入ったけどさ・・・
先輩も親切で、
実験も楽しいよ・・・
と誘われたことでした。
物理部も
楽しそうだな。
と結局、小学校時代の「実験大好き」の延長で「物理部へ入部」しました。
結局、小学校の時と
同じ感じだけど・・
最終的には「自分が楽しいと思う」部活を選びましょう。
趣味が合う先輩との語り合い:新たな世界へ
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入ってみると、高校生の先輩たちが、周りをウロウロしています。
新しい中一だね。
君は何て名前?
と聞いてくるので、
はい・・・
僕は〜です・・・
当たり前なのですが、中一にとっては3~4歳上の高校生は結構迫力があります。
結構緊張したりするものですが、後になると楽しい思い出です。
入部すると、「新入り」に好奇心持った先輩方が大勢やってきて、話しかけてくれます。
やあ、僕はUだけどさ、
君は何て言うの?
はい・・・
僕は〜です・・・
一つ上の先輩に話しかけられて、その先輩とは「歴史」の趣味が非常に合いました。
おっ、君とは
話が合うね!
こう言う話れると嬉しくなります。
小学生の頃から、非常に歴史好きな僕。
![](https://h-voyage.net/wp-content/uploads/2023/11/HV_EC01.jpg)
別サイト「新歴史紀行」では、僕が歴史に関して考えていることを書いています。
嬉しくなって、色々と話してみると、
〜のことは
〜だと思います・・・
一つ上の先輩Uさんは、感心したように、
ほお〜、
君は中一なのに大したもんだ!
君はとても歴史を
よく知っているね!
歴史は、ずっと
大好きなんです!
なかなか
大したもんだ!
いえ・・・
ははは・・・
照れる僕。
そして続けて、先輩は言いました。
それで、君は司馬遼太郎は、
何を読んだのかな?
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し・ば・りょ・う・た・ろ・う?
なんと、中一になったばかりの僕は、大作家・司馬遼太郎を知らなかったのです。
この何気ない語り合いの中で登場した司馬遼太郎という作家。
「歴史好き」であれば必ず読む作家ですが、この先輩と合わなかったらもう少し遅かったでしょう。
僕にとって「司馬遼太郎の世界」という新たな世界を知るきっかけとなりました。