算数の問題を解く力をアップする方法〜試験当日の算数の出来と受験生の気持ち・合否の命運を握る算数・日々の算数の学び方・復習重視か予習重視か〜|中学受験・算数

前回は「学力・成績アップする勉強法〜大事な問題のまとめノート・学力アップが分かりにくい算数・基本的解法・定石をマスター〜」の話でした。

目次

試験当日の算数の出来と受験生の気持ち

武蔵中学・高校の校舎(新教育紀行)

武蔵中学の中学入試当日でのこと、

ああ、
あの問題ね。

答えは
整数だったね。

何気ない話がポッと耳に入ってきた僕は、

えっ?!

と思った僕。

答えが
小数だったの?

それは
違うでしょう。

武蔵は、ああいう問題は
いつも答えは整数でしょ。

確かに「そういう傾向」はあったのかもしれません。

ところが、僕の「自信がある答え」は「整数ではなく小数」でした。

えっ?!

僕が自信持って解答にたどり着いた答えは「小数」でした。

もし「答えが整数」ならば、「答えが間違っている」事になります。

算数の大問1題を落とすことは、「不合格の可能性」が一気に高まります。

間違っていたかも
知れない・・・

武蔵は「分かっていることにはきちんと部分点が入る」から、
大丈夫なはず!

気持ちを取り直して、続きの試験を受けました。

そして、結果的には「僕の答えである小数の解答」が正しかったのでした。

ああ、
良かった・・・

そして、運よく合格できたのでした。

合否の命運を握る算数:算数の問題を解く力をアップ

てんびん算の考え方(新教育紀行)

この、入試当日の休み時間に塾のクラスメートの発した「何気ない言葉」に衝撃を受けた話。

算数の大問1題の出来を左右しかねない言葉に、

ひょっとして、
まずいかも・・・

思わず、かなり動揺してしまいました。

受験において、「算数の出来具合の影響」は、とても大きいです。

昔から言われていますが、受験においては「算数(数学)が命運を握る」と言っても良いでしょう。

全教科の中でも、特に算数は少しでもパワーアップしておきたいです。

ある程度学んだ後は、復習を中心にして「学んだことの確実な習得」を目指すのが最善です。

「復習=見たことのある問題」です。

当日「初めて取り組む問題」を解くためには、日々1題ほど初見の問題に取り組んだ方が良いでしょう。

解けない場合、

勉強したはずなのに、
出来ない・・・

と自信をなくさないようにしましょう。

自信を作るために「復習中心で学ぶ」姿勢もあります。

「初見の問題」は模試などで経験して、訓練する考え方もあるでしょう。

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日々の算数の学び方:復習重視か予習重視か

公園の桜(新教育紀行)

ある程度の学力が出来た後、

復習重視が良いのか、
あるいは予習重視が良いか・・・

という議論があります。

子どもの性格に合わせて、親、あるいは塾や家庭教師の先生が決めるのが一番良いかと思います。

「予習する」際は、

全部の問題を
解こう!

と思わずに、

一部の問題を少しでも良いから
考えてみよう・・・

くらいが良いでしょう。

この「一部の問題を少し考える」のと「全く考えないで、予習しない」のは大きな違いがあります。

「少し考える」だけでも、

この問題は、
こういう方針で解けないかな?

と考えるので、「考えた上で授業で説明を受ける」と、

ああ、あの方針では
ちょっと違うから、この考え方を吸収しよう!

など「新たな気づき」があるでしょう。

この「新たな気づき」は、ある程度の学力が身についた上では「その方次第」です。

本人の学力・指向性・考え方によって、応用問題への対応は大きく異なるからです。

少しでも予習して「新たな気づき」を一つ一つ積み上げてゆくと、大きな学力になるでしょう。

初めての問題で出来なかった問題に対しては、

当日でなくて
良かった!

と前向きに考えましょう。

当日出来れば良いのです。

また、当日は解く問題を上手く選ぶことも重要です。

初見の問題を前にして、当日の予行練習として

どの問題から
取り組もうかな・・・

とイメージしてみるのも、とても大きな効果があるでしょう。

算数は1点、2点ではなく、5点、10点と大きく点数アップの可能性があります。

逆に「大きな失点」の可能性もある算数。

その意味では、社会や理科の暗記にあまりこだわるよりも、算数の方が大事かもしれません。

「きちんと算数で得点を上げられるようにする」方が効率的である視点もあるでしょう。

算数で少しでも、そして大きく点数を取れるようにして、総合力を上げましょう。

新教育紀行

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