前回は「質問ご回答 9『より難易度の高い学校を志望校としたい』とき」の話でした。
男子御三家志望の小学校6年生Jくんの親御様からご質問を頂きました。
息子が御三家を目指しています。
毎朝6時に起床して、主に算数と理科・社会の暗記を勉強しています。
算数は、計算問題や基礎を強化する問題をやるようにしています。
塾のテキストが応用問題が多くなってきたので、応用問題もやってもらおうと思います。
朝の時間に、基本問題と応用問題をどのように取り組むのが良いでしょうか。
ご意見お聞かせ下さい。
ご質問頂き、有難う御座います。
ご回答は「基礎を固めながら、応用問題も取り組みましょう」です。
息子様の学力にもよりますが、算数は基礎が最も大事です。
基礎を毎朝固めること「学力の基礎をガッチリ固める」ことになり、とても良いです。
ただし、あまり基本的な問題ばかり繰り返すと、息子様も少し飽きてしまうかもしれません。
また、特に御三家・最難関校は「解ける」知識・能力よりも、子供たちの「応用力」を見ようとする問題です。
ただ「難しい」や「複合的・応用的」であるというよりも、「算数の力」を試す試験であることが、問題を見るとよく分かります。

それは、各学校の教育理念・校風が反映されています。
「中学高校はもとより、その後大学(〜大学院)において、そして社会において伸びてゆく人材」を求めているのです。
その意味では、中学入試時点の学力というのは、大したことではなく、むしろ「学ぶことへの姿勢」が問われているのでしょう。
基礎を固めるのは良いのですが、そればかりやると「瞬発力」ばかり鍛えられてしまい、応用力が養えない面もあります。
「基礎と応用」をどう取り組むかは、お子様一人一人異なることで、まさにケースバイケースと思います。
応用力も増強するようにして、お子様が勉強への興味を持ちながら、学力を強化してゆくようにしましょう。
そして「算数を本質的に学ぶ姿勢」をしっかりと身につけましょう。
朝に理科や社会の暗記、あるいは漢字などを、最後の10~15分程度やってみると良いでしょう。
その積み重ねが3月位経過すると大きな力となります。
応用問題をやっていると「途中になる」ことがありますが、それは良い面もありますので、次回ご紹介します。
息子様が第一志望校に合格されることを心より願っております。