前回は「質問ご回答 8『算数の基礎固め』のコツ」の話でした。
女子難関校志望の小学校5年生(新6年生)Iさんの親御様からご質問を頂きました。
娘が女子難関校を目指しています。
学校の事を色々と調べているうちに、娘が女子御三家の学校に憧れてしまい、「ぜひ行きたい」と言っています。
しかし、娘の現在の成績は偏差値58~60程度で、女子御三家の偏差値には及ばないのが現実です。
各科目はどれも得意・不得意はなく、難関志望レベルでは平均的かと思います。
娘に現在の難関校レベルでそのまま進ませるか、本人の意向を汲んで御三家に変更するか、どちらが良いでしょうか。
ご意見お聞かせ下さい。
ご質問頂き、有難う御座います。
まず僕なりの回答ですが「より難易度が高い志望校を望むなら、本人により頑張ってもらい、トライしてみましょう」です。
娘様は、その御三家の学校の校風やカラーに憧れを抱いたのかもしれません。
まだ3月で、受験当日までは長い時間があります。
現時点では及ばない成績であっても、頑張ってやってみましょう。
困難は大きいかもしれませんが、娘様のテンションが上がり、学力の大きな増強が見込めるでしょう。
受験に向けては、お子様本人のテンションを上げることが最重要で、テンションが下がることはできる限り避けましょう。

具体的には、まず「不得意科目がない」のは非常に大きなメリットです。
やはり「不得意」な科目が一つでもあると、最難関校を狙うのは、かなり難しくなってきます。
「不得意科目がない」ことにまずは娘様に自信を持ってもらいましょう。
そして、「行きたい学校」の事を更によく調べて「絶対に合格したい!」と本人が思うようにしましょう。
ネットや書籍等で色々と調べてみて、改めて
なぜ自分が、
この学校に行きたいのか。
なぜこの学校が好きなのか。
を考えてもらいましょう。
数日考えてもらうのが良いでしょう。
時間にゆとりがある「今だからできる」ことです。
そして娘様が「ここが好き!」と明確に学校の良さが分かったら、ぜひその事をよく考えてもらいながら、勉強しましょう。
少し古典的ですが「室内に志望校の写真を貼る」のもイメージするには良いでしょう。
各学校、特に御三家や最難関校に対しては、様々な人の様々な意見があります。
それらを参考程度にするのは良いですが、最も大事なのは「お子様自身の感性」です。
「本人が行きたい」「本人が好き」が最も重要です。
娘様の感性や個性に最も合う学校に行くことが本人にとって幸せであり、長期的に見れば、成長するでしょう。
そして、算数を得意にして突破力としましょう。
具体的に算数にどう取り組んでゆくのが良いか、の話は近々ご紹介します。
娘様が第一志望校に合格されることを心より願っております。