前回は「算数の基礎固めのコツ〜基礎を最重視する姿勢・基礎をしっかり構築する大事さ・建築と勉強・心の余裕と好奇心〜」の話でした。
より難易度の高い学校を子どもが目指したい時

女子難関校志望の小学校6年生Iさんの親からご質問を頂きました。
娘が女子難関校を目指しています。
学校の事を色々と調べているうちに、娘が女子御三家の学校に憧れてたようです。
そして、「A中学に、ぜひ行きたい」と言っています。
娘の現在の成績は偏差値58~60程度で、女子御三家の偏差値には及ばないのが現実です。
各科目はどれも得意・不得意はなく、難関志望レベルでは平均的かと思います。
娘に現在の難関校レベルでそのまま進ませるか、本人の意向を汲んで御三家に変更するか。
どちらが良いでしょうか。
ご意見お聞かせ下さい。
ご質問頂き、有難う御座います。
「難易度が高い志望校を望むなら、本人にもっと頑張ってもらい、トライしてみましょう」と考えます。
Iさんは、その御三家の学校の校風やカラーに憧れを抱いたのかもしれません。
後から考えると「あっという間」に感じられる受験生の期間。
実際には、受験当日までは長い時間があります。
現時点では及ばない成績であっても、頑張ってやってみましょう。
困難は大きいかもしれませんが、本人のテンションが上がり、学力の大きな増強が見込めるでしょう。
あなたは、
A中学に本当に行きたいの?
うん!
だって、楽しそうだし・・・
制服も可愛い感じで、
私好きだし・・・
受験生本人が「行きたい」と思う理由は様々でしょう。
その理由が、
偏差値が高いから、
いいんじゃない!
など偏差値・ランキングが根拠であれば、話は別になるでしょう。
「単に上を目指す」姿勢も大事かもしれませんが、「偏差値が上=良い学校」とは限らないのです。
最も重要なことは、本人と学校の校風・雰囲気・カラーとの相性です。
偏差値などではなく、
文化祭行った時、
あの雰囲気がとっても好きだった・・・
何か「好き」とか「楽しそう」という強い肯定的印象を子どもが持つとき。
それなら、ちょっと
目指してみようか!
うん。
頑張ってみるね!
テンションを高く持ち続ける大事さ:「良い面」に目を向ける

受験において、受験生本人のテンションを上げることが最重要です。
逆に、テンションが下がることはできる限り避けましょう。
そんなこと言ったって、
あなたの成績ではA中学は難しいんじゃない?
こう言われたら、本人は、
うん・・・
やっぱりダメ?
となり、
もう勉強するのも
嫌だな・・・
やる気・テンションが一気に落ちるかのせいがあります。
「良い面」に目を向けましょう。
具体的には、まず「不得意科目がない」のは非常に大きなメリットです。
やはり「不得意」な科目が一つでもあると、最難関校を狙うのはかなり難しくなってきます。
「不得意科目がない」ことに、まずは本人に自信を持ってもらいましょう。
そして、「行きたい学校」の事を更によく調べて
A中学に
絶対に合格したい!
と本人が思えるようにしましょう。
その上で、「得意科目を増強して、得点源にする」ことが非常に大事です。
最難関校に合格するには、「得意科目を持つ」ことが必須となります。
早い段階で、一科目でも
私は理科が
得意!
とか、
私は算数なら
負けないぞ!
と「強力な自信を持てる」科目を持てるように学びましょう。
第一志望校を目指す「明確な理由」をハッキリ:学校のイメージと個性

ネットや書籍等で色々と調べてみて、改めて受験生本人に、
なぜあなたが、
この学校に行きたいのか。
なぜ、
この学校が好きなのか。
を考えてもらいましょう。
数日考えてもらうのが良いでしょう。
受験勉強に追われている受験生。
これを考える時期にもよりますが、勉強以外の食事している時間などでも良いでしょう。
そして本人が
A中学の
ここが好き!
と明確に学校の良さが分かったら、ぜひその事をよく考えてもらいながら、勉強しましょう。
少し古典的ですが「室内に志望校の写真を貼る」のもイメージするには良いでしょう。
各学校、特に御三家や最難関校に対しては、様々な人の様々な意見があります。
それらを参考程度にするのは良いですが、最も大事なのは「本人自身の感性」です。
「本人が行きたい」「本人が好き」が最も重要です。
本人の感性や個性に最も合う学校に行くことが本人にとって幸せでしょう
そして、、長期的に見れば、成長するでしょう。
そして、できれば算数を得意にして突破力としましょう。
受験生ご本人が第一志望校に合格されることを心より願っております。