2024年受験への対策 3〜算数・理科の記述のコツとポイント・記述の採点方法〜|中学受験

前回は「2024年受験への対策 2〜算数・理科の記述へのコツ・考え方〜」の話でした。

目次

計算ミスが大きな影響へ

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

理科好きの青少年にとって、真剣勝負である化学の定期試験。

ここで「計算ミスで大問1題の結果が全部X(バツ)」がという「致命的失敗」が判明した僕。

化学の試験は、大問2題でした。

M先生の化学の試験

1問目:熱化学方程式を立式して、熱量などを計算する記述問題:小問(1)〜(3)

2問目:熱化学方程式に関する性質等を文章で答える記述問題

2題でしたが、明らかに1問目の比重が大きく、100点満点だと、

M先生の化学の試験の想定配点

1問目:小問(1)〜(3)で60点

2問目:文章を答えて40点

という感じであることは、高校生には分かります。

この「60点の1問目」で、考え方は合っていても「計算ミスで全部答え・結果が違う」ことが判明しました。

レポート・記述問題への姿勢

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

中学受験の時から、記述式をバッチリやってきました。

そして、武蔵中学入学後は、記述式の試験ばかりで大量のレポートも書きました。

いわば「武蔵カラー」にどっぷり浸かってきた僕は、

武蔵の
記述問題の採点は「考え方」に比重を置く・・・

だから、
「答えが違う」からと言って、X(バツ)には絶対ならない。

「考え方は合っていても、答えが全部違う」1問目が、「全部X(バツ)」ではなくても、

と言っても、
部分点か・・・・

60点の配点のうち、
半分は入るだろう・・・

「考え方が合っている」から
40点くらいはくれるかも・・・

自信満々で100点満点の予定だった僕。

ところが、計算ミスで「全ての答えを間違えた」のです。

60点の配点の1問目で、「答えが違っても、考え方が合っている」から40点を部分点で貰えても、

それでも、2問目が◯で、
40+40=80点・・・

80点かあ・・・

はあ〜
・・・・・

100点と80点では、全然違います。

しかも「答えが違うのに、60点中40点入る」のは、かなり高い希望的観測のように思います。

ひょっとしたら、
70点以下になるかも・・・

もはや「完全にやる気をなくしてしまう」レベルの衝撃を受けました。

まあ、
仕方ないか・・・

終わったことを悔いても仕方ないです。

まさに「覆水盆に返らず」です。

答えが違う記述問題の採点結果

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

そして、その化学の試験の返却の日が来ました。

この間の
試験の答案を返します。

年配で非常に落ち着いた雰囲気のM先生。

中高生にとっては、「おじいちゃん」みたいなM先生。

後になってみれば「たかが試験」ですが、当事者の中学生・高校生にとっては、非常に大事です。

それは、高校球児にとっての「他校との対抗戦」と同等かもしれません。

場合によっては、本人の得意科目ならば「甲子園に臨む」くらいの気持ちで頑張っています。

数学・物理・化学が得意だった僕にとっては、これらの科目の試験は非常に大事です。

ついに、答案を受け取りにゆきます。

どんな
結果なのだろう・・・

はい。

M先生が僕に答案を返却する際、チラっと苦笑いしました。

ニヤリ・・・

物理部に所属していた僕は、理科棟(当時)の2階の物理実験室・講義室が本拠地です。

武蔵中学・高校のかつての校舎・物理実験室(新教育紀行)

そして、同じ理科棟(当時)の1階が拠点の化学部。

部員同士も、先生も含めて「なんとなく同志」で顔見知りです。

「こんなミスして」
と言うことかな・・・

M先生の気持ちを、勝手に憶測して答案を開いて点数を見ます。

見たくないけど・・・
どうだろうか・・・

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

96点・・・?

96点でした。

あれ?
計算ミスで全部X(バツ)では?

と思って、答案をよくみると、M先生の筆跡で

計算ミス・・・

と書いてあり、次いで

考え方は
合っている・・・

と記載され、1問目全体で「60点満点中、4点減点」となっていました。(実際は、50点満点で2点減点)

96点なら、
良かった・・・

多少減点されたとはいえ、成績評価においては、96点ならば100点とそれほど変わりません。

ああ・・・
良かった・・・

こう感じた高校1年生の時の僕でした。

中学入試の記述問題の採点基準

この話は入試ではなく、中学・高校の定期試験における実話です。

受験生にとっては、「非日常の大勝負」の入試。

ひょっとしたら、「それまでの人生で最も非日常」の方もいらっしゃるでしょう。

一方、中学・高校の先生にとっては、入試は「大事な日」であっても「学校の行事の一つ」の「日常」でしょう。

すると、入試の採点の仕方は、各教師の「日頃の指導・採点方法に準じる」と考えます。

このように武蔵中学においては、算数や理科の計算ミスは、ほとんど減点対象とならないでしょう。

他の学校に関しては不明ですが、記述問題出題校の教師は似た考え方を持っていると考えます。

記述は「正解」か「不正解」か、あるいは「部分的に正解」の基準が、採点者当事者しか分かりません。

計算ミスは「単なるミス」であり、人間がミスをするのは仕方ない面があります。

そして、記述は「ハッキリと自分の分かること・考え」を書くことが大事です。

武蔵中などの記述の算数においては、

ひっ算などは
消さないで、残しておくように!

と塾などで教わると思います。

そして、「思考のプロセス」をハッキリと、走り書きでも拙い字でもシッカリ書くようにすると良いでしょう。

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