記述式問題と選択式問題 1〜好奇心と暗記・金閣寺・足利義満・勘合貿易・北山文化・南北朝統一〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「記述式問題〜対策・コツと積極的姿勢〜 4」の話でした。

目次

記述式と選択式

中学受験などの記述問題では、

下のグラフを
見ると〜であることが分かりますが、なぜですか?

あるいは、出題された問題文や資料を読んで、

〜とはどうのような
ものか、説明してください。

などの出題が多いです。

これらの記述式問題に対して、「いくつかの選択肢」の中から選ぶ「選択肢の問題」。

実際には「選択肢の問題」による問題の方が多遥かに多いです。

問題をパッと見ると「選択肢の問題よりも記述式問題の方が、しっかりした学力を判定する」姿勢です。

そのため「記述式の方が良い」という考えが多く、僕もそう思います。

一方で、「選択式の方が記述式よりも思考力を問う姿勢が劣る」とは一概には言えないでしょう。

資格試験の一次試験などでも多い「選択式の問題」。

特に「大勢が受験する試験」では、「コンピューターで簡単に採点可能」な選択式になりがちです。

「自ら答えを表現する」記述式に対して、「単に答えを選ぶだけ」の選択式。

選択式問題は「かなり巧妙に考えられている」出題も多いのが現実です。

選択式問題と暗記

選択式の問題では、どうしても「知識を問う」傾向にあります。

それは、そこに記載されている内容が「知識ばかり」なので、

こういう
問題が出るなら・・・

全部
覚えなければ・・・

どこまで
覚えれば良いの?

となります。

確かに「一定量の知識」がなければ、正答に至ることが非常に難しい選択問題。

金閣寺(新教育紀行)

「金閣寺」というと、

足利義満!

室町幕府の
第三代将軍ね。

室町幕府第三代将軍:足利義満(Wikipedia)

かなり強力な権力を持った足利義満。

「金閣寺→足利義満・室町幕府」以外に、何か思いつきますか?

ええと・・・

思いつかない方もいらっしゃるでしょう。

少し畑違いですが、

「金閣寺」という
三島由紀夫の小説がある!

こういうことを知っている方も多いでしょう。

金閣寺・足利義満に関する選択問題は、たくさん考えられます。

実際に、様々な学校の過去問にも登場しているでしょうし、問題集でもあるでしょう。

金閣寺・足利義満といえば、他に「勘合貿易・北山文化・南北朝統一」などがあります。

そんなに
あるの・・・

何から覚えれば
良いんだろう・・・

参考書や教科書を読んでみましょう。

確かに
色々と書いてあるよ・・・

うんうん。
読めば分かるけど・・・

これを「全部暗記する」のは
結構大変・・・

「全部暗記する」のは、とても大変そうです。

出来るかな・・・
ちょっと不安。

実際に、「参考書や教科書などに書いてあること」を「全部頭に入れる」と考えると大変です。

どうやって、
覚えるの?

「興味」を持つ大事さ

「書いてあること」を、「ひたすら読んで暗記」は非常に難しいのです。

「書いてあること」を読んで、スラスラ頭に入るのは、「自分が好きなこと」以外には難しいです。

「国旗が好きな子」の話をご紹介しました。

ウクライナの国旗(Wikipedia)

これは、次男の通う保育園の行事に行った際に実際にあった話です。

年長さんの「出し物」があり、それぞれ「個性的な出し物」をしていました。

柔道やっている子は、「柔道を実際に演じてみせる」をやります。

エイッ!
エイッ!

習字が得意な子は、習字を実演して見せました。

ここで、
習字を書きます。

こういう風に「自分の好きなこと」を純粋に追い求める姿は、とても良いですね。

そして、ある子は、

私は、
国旗が好きです!

世界中の国旗と
国の名前を言います!

そして、実際に「世界中の国旗がまとめられた」大きなシートを前に、

アメリカ、イギリス、フランス、
イタリア・・・

と続けて、全部の国旗と国名をスラスラ言いました。

結構すごいことです。

アメリカ(米国)、イギリス(英国)、中国などは、分かる大人の方も多いでしょう。

一方で、ウクライナ・ポーランド・フィンランド・エストニアなどになると、

分かるかな・・・

大人でも「国旗が分かるか不安」な方は多いはずです。

知識に興味を持つ姿勢

この「国旗と国名の暗記」の話は、その子が

私は、
国旗がとっても好き!

なので、暗記が「苦痛」ではなく、むしろ「楽しい」のです。

勉強の時、

これは、
暗記しなければ!

という姿勢だと「苦痛」になります。

それぞれの方の個性や対象の科目・分野にもよりますが、知識・暗記に対して

なるほど、
こういうことか!

という「興味」を持ってみましょう。

そういう「興味」や「好奇心」があると、楽しくなり、暗記も進むでしょう。

新教育紀行

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