前回は「2024年受験に向けて 2〜2023年入試問題〜」の話でした。
成績・合格判定が「上がらない」ときの気持ち:得意分野を見つける
算数・国語・理科・社会の四科目で行われることが多い中学受験。
受験校によっては、科目が少ない場合や他の科目がある場合があります。
「点数だけで志望者の学力を決定して良いのか」という議論は昔からあります。
そして、「点数以外の学力を測る」新たな試みも行われています。
いずれにしても、基本的に「点数を高める」必要がある受験。
理科が
苦手な意識がある・・・
社会は得意だけど、
算数がちょっと・・・
苦手科目がある方にとっては、「苦手科目の克服」は大事な視点です。
「苦手科目の克服」より「得意分野を伸ばす」を優先する勉強法もあるでしょう。
「どちらが良いか」もまた、その方次第で個性の一つだと思います。
「これが正しい」という考え方はないでしょう。
「満遍なく全科目ある程度できる」子どもよりも「得意・不得意科目がある」子どもの方が、将来伸びそうな気もします。
それは、「得意・不得意」によって、その子の個性やカラーがハッキリしているからです。
大抵の方は「苦手科目」がありますが、総合点を競う受験では、ある程度補強する必要があります。
何か好きな科目・得意な科目があると、とても良いです。
僕は、実験とかが
好きで、理科が好きで得意!
私は本を読むのが好きで、
国語が好きで得意!
「受験のために勉強する」姿勢は大事ですが、「好きだから勉強する」姿勢が最も好ましいです。
そこで、「好きで得意」な科目があれば、それは大事にして、得点源にしましょう。
理科が好きなんだけど、
暗記が多い社会がちょっと・・・
文章読んだり、書くのは得意だけど、
算数が苦手意識が強くて・・・
こういう方もいらっしゃると思います。
科目単位で「得意・不得意」を考えることが多いのが現実です。
ここで、僕がご提案したいのは「科目ではなく、分野で考える」考え方です。
受かる子の考え方:あなたの「学びの四天王」を意識
例えば、
算数では、
整数問題が苦手だけど、図形は得意!
という方は、
図形なら
任せて!
という意識を強めましょう。
地理は苦手だけど、
歴史は得意!
という方は、
歴史なら
任せて!
という意識を強く持ちましょう。
そして、得意・不得意分野は誰しもありますが、
理科なら生物が
苦手だけど・・・
電気の問題は
好きだし得意!
国語の読解問題は
得意!
漢字は
もう少し練習しよう!
各分野で一つずつ「得意分野」を明確に意識してみましょう。
それらの分野が「あなたの四天王」となって支えてくれるでしょう。
もちろん、「得意分野が四つ以上」ある方は尚良いです。
早い段階で「とても得意な四分野=四天王」を明確に意識できると、勉強への意欲も湧くでしょう。
とても頼りになる四天王たち:「学びの四天王と共に」
「四天王」という語感は、かっこいいですね。
特に男の子にとっては、「四天王」というとなんだかワクワクします。
強力な武田軍を支えた武田四天王。
武田信玄の卓越した能力が根幹にありますが、彼らのような補佐役なくして勢力拡張はありませんでした。
天下人となる徳川家を支え続けた徳川四天王。
もともと家臣団が豊富であった武田家と比較して、弱小勢力であった徳川家(松平家)。
徳川が世に出て行ったのは、当主・家康の抜群の能力と忍耐力がまず第一にありました。
そして、徳川四天王たちが実際の合戦・政略などで大活躍したのです。
「あなたの四天王」は、「あなただけの四天王」になるでしょう。
そして、その「四天王=得意分野」たちにどんどん活躍してもらい、自信に繋げてゆきましょう。
「あなたの四天王」は、学びが進むにつれて変化する可能性もあります。
図形問題が得意で
どんどん勉強したら・・・
ニュートン算も
すごく得意になった!
最近、得意な電気と
一緒にてこを勉強したら、てこも得意になった!
「あなたの四天王」は成長して、得意分野から得意科目になるかもしれません。
「苦手なこと」より「得意なこと」に注目して、学びを進めましょう。