未知の世界を広げてくれる読書〜「誰も知らない小さな国」シリーズ・世界を広げる読書・リアルな本屋で探す体験・育む子どもたちの自発性と主体性〜|山崎直子5・小さな頃・生い立ち

前回は「図書館大好き少女だった山崎直子~本から様々学ぶこと・読書の効用〜」の話でした。

宇宙飛行士 山崎 直子(Wikipedia)
目次

未知の世界を広げてくれる読書:「誰も知らない小さな国」シリーズ

新教育紀行
コロボックル物語(1) だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)(講談社)

最初に買ってもらったのは、
「誰も知らない小さな国」です!

僕は読んだことがありませんが、「コルボックル物語」シリーズが大好きだった山崎少女。

あの物語を読むと、家の庭の草の陰や近所の小山にも
コルボックルがいるような気がして・・・

想像力が豊かになったようです。

目に見えないところに、知らない世界があることを
教えてくれた本です!

読書によって、この「見えない世界を知る」ことが非常に大事です。

「未知の世界を広げてくれる」のが読書の最も大事なことです。

さらに、挿絵や活字から様々イメージして、想像力が逞しくなるのが、最も良い面でしょう。

世界を広げる読書:リアルな本屋で探す体験

図書館の本(新教育紀行)

小さな頃から、読書が大好きだった山崎少女。

自分から「読みたい」シリーズたくさんあって、他には星新一、井上ひさしなどを読んだようです。

親などから「読むように言われた」のではなく、「自発的に読んだ」ことが非常に大事です。

「活字離れ」が進んでいる、と言われますが、
とてももったいないことです。

周囲の大人が本を読む姿を見せたり、
誕生日やクリスマスにプレゼントすると良いと思います。

まさに、「主体的に」読書する姿勢を作ることは、本質的教育で最重要だと思います。

自然に本を手にとるようになれば
いいかな、と思います。

子どもと一緒に図書館に行ったり、書店に行くのは、とても良いことです。

最近便利な、ネットショップ。

大人は、たくさん使います。

なんと言っても、検索一つですぐに届く便利さが良くて、僕も利用しています。

でも、やっぱり書店に行くことが楽しいです。

あの、本を手に取って、

どんな
本かな?

と、ちょっと立ち読みするのは、非常に面白いです。

立ち読みしすぎるのは、本屋さんに申し訳ないことです。

子ども達も「チラッと」立ち読みして、好きな本を手に取って、

これ、
ちゃんと読むから、買って!

と親に頼みましょう。

子どもにこう言われたら、親は即買いではなく、

この本のどこが
好きなの?

と聞いてあげましょう。

すると、

う〜んとね、
この辺が面白いんだけど・・・

子どもなりに「興味引かれた部分」を説明するでしょう。

このように、「子どもが自分が読む本を選ぶ」のが最も望ましいことです。

とは言っても、子どもは「自分の分かる範囲の本」を探す傾向があります。

科学者 Albert Einstein(Wikipedia)

小さな頃から読書が好きだったアインシュタイン少年は、遥か歳が離れた大学生タルムートから、

やあ、
アルバート・・・

これ、良かったら
読んでみな。

と渡されたのが、通俗自然科学読本でした。

通俗自然科学読本(1873年刊)(週間100人 No.3アインシュタイン ディアゴスティーニ)

タルムートさん、
有難う!

この本、なんて
面白いんだろう!

そして、アインシュタイン少年は「科学との出会い」をこの本で果たしました。

時代が違うので一概に比較できませんが、アインシュタイン少年が「自分で本を探す」のみだったら、

この本は、
面白いな・・・

と色々な本に出会ったでしょうが、「通俗自然科学読本との出会い」はなかった可能性が高いです。

このことを考えると、アインシュタインとタルムートの関係が、将来を方向づけるキッカケになったのでしょう。

このように「子どもが選ぶ本」と「親や歳の離れた方が渡す本」の両方があると良いでしょう。

育む子どもたちの自発性と主体性

新教育紀行
学習まんが「日本の歴史)(集英社)

読書が大事なことは当然ですが、「読書を強いる」のは、あまり効果的でないでしょう。

この本を
読みなさい!

この本か・・・
あまり好きではないんだけどな・・・

場合によっては、「読書が好きでなくなる」可能性があります。

山崎の言う通り、「自然と本を手にとる」のが良いと思います。

本屋さんや図書館に行って、

好きな本を
持ってきて。

と言うと、子ども達は、

この本、
面白そう!

自分の好みに合わせて、色々な本を発見してくるでしょう。

そして、子どもの主体性・自発性も喚起するような姿勢が最も望ましいと考えます。

子どもが手にとる本が、山崎少女のように「大人から見て良い本」であることが、望ましい姿でしょう。

ところが、なかなか子どもはそうはいきません。

僕も子どもと一緒に書店に行って、図鑑や「ドラえもんシリーズの学び系」の本を進めます。

これが
いいんじゃない?

ところが、子どもが自発的に手にとるのは、

これが
良いんだけど・・・

ポケモンだったり、「普通の」ドラえもんシリーズなどです。

まあ、
好きならいいか。

と考えて、

こっちに
しなさい!

とは言わないようにしています。

漫画でもアニメでも「好きな本」を読んでいるうちに、「読書の姿勢」が出来ると良いでしょう。

それは子どもの主体性を育てることにつながり、最も良いと考えます。

新教育紀行

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