前回は「楽しく工作しよう 4〜遊んで育む創造力・楽しい工作シリーズ〜」の話でした。

ギヤボックスとモーターを本体につけたので、いよいよ電池ボックスを作ってゆきます。

スイッチについている黒と白の導線(電線)があります。
まずは、本体の穴に導線を差し込んで、電池ボックス側に配線を通します。
色が分けられているのは、「プラスとマイナスを間違えないように」配慮されていて、分かりやすいです。
導線の先端部分のカバーをとって、電池に接続します。
この先の部分のカバーを
取ってみて
出来るかな。
カバーの一部が切断れているので、このカバーを取れば、電線が姿を現します。

僕が小さかった頃も、タミヤのシリーズを作りましたが、当時はこのような切れ目がなかったように思います。
外側のカバーに、ニッパーなどで少し切れ目を入れて、カバーを外すのですが、意外と難しいです。
慣れるまでコツが必要で、「全部切ってしまう」ことも多いので、導線がどんどん短くなることもありました。
そういう「失敗」もまた経験で、必要なことだと思います。
ここでは、小さな子供でも出来るように、切れ目が入れてあるのは「子供向けプラモデル」としてとても良いです。
あ、出来た。
これが、電線かな?
電気を使用するもので囲まれている日常生活ですが、なかなか「電線を見る」機会は少ないです。
電線って、
ピカピカして細いんだね。
そうだね。
こちらも外してみて。

白の導線から電線が出てきて、黒い導線もカバーを外しました。
次に、電池ボックスの金物をつけてゆきます。

金物はプラス、マイナス共に、「導線と接続する金物」と「電池と接触する金物」に分かれて、重ねて止めます。
基本的な仕組みと思いますが、こういうところも「しっかり再現」するところがタミヤの良いところです。
これでいいの?
まだ、押さえる金物をつけていないので、不安定なので、子どもも少し不安そうです。
大丈夫だよ。
説明書の続きをやってみよう。

「接続用金物」の前面に「電池のプラス用金物」を差し込んで、止めます。
出来たよ。

上の写真で、右上の電池プラス部分の金物が二重になっています。
次に、マイナス側も同様に作ってゆきます。

ちょっと難しかったけど、
出来たよ。
これで、電池ボックスが出来たので、導線を接続します。
この小さな穴に、
電線を差し込んでみて。
難しそうだけど・・・

直径2mmほどの穴に、細い電線の束を差し込みます。

慎重に電線をスッと差し込んでみます。

出来たよ。
少し難しく、初めての経験ですが、なんとか出来ました。
ここで、電線を金物に、ゴム状のパーツで止めます。
これは、
出来ないよ。
これは、難易度が高いので、僕がやりました。
今、これで
止めるから見ていて。

電線をしっかり金物にとめて、電池ボックスとモーターが導線でつながりました。
これで、モーターと
電池がつながったね。
色々なモノを実際に見る・体験することは、非常に大事です。
小学校の理科実験でも電気・電流などの実験があると思います。
実際に体験せず、「電圧=電流x抵抗」と言われると、子供は
つまらない・・・
と感じるでしょう。
電気・電流を考えるときは、電圧を主体に考えれば良いのですが、電圧・電流・抵抗の3つが登場します。
さらには、「直列・並列」や「合成抵抗」が出てくるので、多くの子どもは混乱してしまい、
電気は難しい・・・
と感じてしまいます。
このような工作を小さな頃にしておくと、理科で学ぶことが理解しやすくなるでしょう。
受験生は、このような工作をする時間はないでしょうから、記事を読んでイメージしていただくと良いでしょう。
そして、身の回りの電気製品を見て、「コンセントから電圧がかかり、電流が流れる」ことをイメージしてみましょう。
電気、ばね・てこなどは、基本をしっかり理解して、イメージすれば、出来るようになります。
様々な問題では、文章題にして電池、電球、コンデンサーなどが登場して「アレンジされて」います。
基本が理解できていれば、どのような「アレンジ」にも対応できるようになるでしょう。