前回は「中学入試の新潮流と教育 2」の話でした。

受験界のみならず、教育界にも影響もたらすであろう「新潮流」。
レゴブロックを使った入試をした聖学院中学・高校の試みも、興味深いです。
男の子なら大抵遊んだことがあるレゴ。
「デンマークの代名詞」とも言え、世界中に浸透しています。
僕もレゴは大好きで、子どもにも色々と作るように促しています。
「おもちゃ」といえば「おもちゃに過ぎない」とも言えますが、具体的なイメージを形作る能力は大事です。
これを「入試で問うことの是非」もまた、様々考えがあるでしょう。
それぞれの学校の教育方針・カラーで考えた上、こういう明確な・分かりやすい方針を打ち出すことは好ましいことです。

このような「アクティブラーニング方式」の教育理念を、入試に導入することは、大事です。
「学校の教育理念・方針」が「分かりやすく表現される」からです。
「この学校行くと、こういう教育になるのかな」というのが、志望者であるお子様も、親御様もわかることは、非常に良いでしょう。
抽象的に「我が校の教育理念は・・・・・・」と語られるよりも、具体的な形で「こういう教育です」と表現してくれた方が、分かりやすいです。
この非常に面白い取り組みを、実際にやっている様々な学校。
それらの取り組みに対して、賛否両論あると思いますが、「実際に実行している」ことは非常に良いことだと思います。
なんでも批判するのは簡単ですが、「新しいことを実行する」のは大変なことです。
これら入試における「新しい取り組み」を行なっている学校・先生方は、かなりの時間・エネルギーを投入して、「新しい取り組みを試みている」のでしょう。
これら「新しい入試形式」や「独自形式」を積極推進する学校・先生方を、僕は称賛させて頂きたい。
「オリジナルであれ」や「新しいことをやろう」と言うのは簡単です。
そして、「考える」までもまた「ある程度できる」のです。
しかし、「実際に実行すること」は非常に大変です。
実に様々な工夫をしている様々な学校・先生方は、やりがいがある反面、大変なご苦労と考えます。
その一方で、記事をご覧になっている方の中にも、感じていらっしゃるであろう「大きな特徴」があります。
それは、これら「新たな、特徴的な入試形式を試みる学校」に、いわゆる「大学進学実績が高い学校」が少ないことです。
次回は、これに関して考えてゆきます。