歴史が得意になる勉強法〜暗記科目ではない歴史・流れを楽しく学ぶ・鎌倉幕府成立の年「1192年か1185年のどちらなのか」・学習マンガを楽しく読む・子どもが好きな巻を選んでもらう・学ぶ順序も個性〜|子どもの教育・学び

前回は「日本の歴史を楽しく学ぶ〜学習マンガのメリット・流れが大事な歴史・年号よりも流れを重視・人物像・出来事をイメージ・自国・日本への理解〜」の話でした。

目次

鎌倉幕府成立の年「1192年か1185年のどちらなのか」

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薩摩藩出身の幕末〜明治の威人(偉人)たち: 左上から時計回りに、西郷隆盛、大久保利通、大山巌、東郷平八郎(Wikipedia)

「歴史」というと、年号や人物名を「暗記する」ことを想起される方が多いかもしれません。

「歴史は暗記科目」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、大事なことは「流れ」です。

歴史は細かい年号よりも、まずは流れを把握することが大事です。

まずは「人物」と「おおまかな流れ」を理解するようにしましょう。

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鎌倉幕府初代将軍:源頼朝(Wikipedia)

鎌倉幕府成立は、僕が子供の頃は1192年(いい国つくろう)だったのです。

いい国つくろう、
鎌倉幕府!

最近は、源頼朝が守護・地頭を設置した1185年を「事実上の鎌倉幕府成立」という説もあるようです。

1192年の征夷大将軍就任は「形式に過ぎない」ということのようです。

いい箱つくろう、
鎌倉幕府!

1185年なら「いい箱(1185)つくろう」と語呂合わせすることが多いようです。

歴史家の中で様々な議論がある「鎌倉幕府成立の年」ですが、歴史は解釈によって変わります。

この「解釈」の元となるのが「流れ」です。

暗記科目ではない歴史:流れを楽しく学ぶ

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太政大臣 平清盛(Wikipedia)

僕は「征夷大将軍という役職・形式」は大事と思います。

語呂合わせなら、「良い国(1192)つくろう鎌倉幕府」と思います。

特に小学生にとっては分かりやすくて良いですから、鎌倉幕府成立=1192年で良いと思います。

「征夷大将軍という役職・形式」ではなくて「実態が優先」ならば、徳川幕府開始時期も諸説ありそうです。

このように様々な見方が出来る歴史は、暗記科目ではなくて「考える科目」です。

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学習まんが「日本の歴史)(集英社)

「ひたすら暗記する」のではなく、流れを「楽しく」学びましょう。

そのためには、学習まんがが最も適切です。

僕が小さい頃も大ブームだった、歴史の学習まんが。

現在は、社会の地理などの分野や理科・算数・国語など全ての科目に学習まんががあります。

この「学習まんが」は「ただの漫画」でありません。

よく読むと、かなり細かなことまで記載されています。

なかには、

この人物まで
触れるとは、かなり専門的だな・・・

と思ってしまうような方まで出てくることもあります。

小学校高学年の学校のテストでも受験でも、社会における歴史の比重は大きいです。

どんどんマンガを買って、どんどん読んでもらいましょう。

子どもが好きな巻を選んでもらう:学ぶ順序も個性

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学習まんが「日本の歴史)(集英社)

大人がネットなどで「まとめ買い」することが多そうな学習まんが。

特に歴史の学習まんがは、20巻ほどあるので、

まとめて買って、
順にしっかり読んでもらうのが良いだろう・・・

こう親が感じて「まとめ買い」すると、一気に「読まなければならない本」が増加します。

まんがだけどさ・・・
これ、全部読むの?

歴史が好きな子ども、読書が好きな子どもなら良いでしょう。

子どもによっては、「一気に読む本が増える」ことに苦痛を感じるかもしれません。

子どもの好きな・面白そうな巻を、できれば一緒に書店で選んでもらって買うのが良いでしょう。

これ読んでみて。
どれか好きな本ない?

う〜ん、
これかな・・・

「なんでも1巻から」というと「1巻が合わない」と、子どもはやる気を無くすかも知れません。

縄文時代が好きな子は、1~3巻くらいをから始めれば良いでしょう。

あるいは、戦国時代が好きな子は該当する号から始めれば良いです。

まずは歴史に興味を持ってもらうようにしましょう。

日本は特に近現代の歴史に関しては、あまり触れたがらない風潮があります。

第二次世界大戦に対する「後ろめたさ」があるのでしょう。

それを知ることは日本人としてきちんと自覚を持つには、最重要とも言えることだと思います。

小学生の間に、「日本人としての自覚を持つ」ことは大事です。

歴史を深く知る姿勢は「歴史・社会が得意になる」だけではなく思考力を鍛えます。

そして「記述式問題対策」としても中学受験に大変有効です。

歴史は様々な解釈ができるので、記述式問題として「出しやすい」面があります。

子どもが歴史が好きになって、得意科目になる可能性を秘めた学習まんが。

様々な出版社から発行されていて、それぞれが個性的です。

それらの中から、「子どもが一番好きな」学習まんがを選んでもらい、どんどん学んでもらいましょう。

新教育紀行

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