前回は「出題者・採点者が考えていること〜合格率高めよう〜 2」の話でした。
それぞれの学校が、入試の際に考えること。
それは、
点数がやや足りないが、
当校に入りたい熱意を感じる。
校の校風に、
非常に適合する人材でありそうだ。
何らかの特殊な才能が認められそうだ。
という子どもに対して、考えるでしょう。
ぜひ当校に入学して欲しい!

模試ではこのような発想はなく、「単純合算」でしか成績及び順位を決めるしかありません。
一方で、本番の受験においては「その学校ならでは」の点数のつけ方があるかも知れません。
それは、模試と入試の役割の「大きな違い」から起因します。
模試は「試験本番のトレーニング」という側面もあります。
受験する生徒の「学力を測り、受験者の中の現在の立ち位置を明らかにする」です。
対して、入試は「学校が望む学力を持ち、将来大きく成長する可能性の高い生徒を合格とする」です。
例えば、親御様が入社試験の面接担当者・人事担当者だとします。
K大学のA,Bくんが面接に来ました。
Aくん:成績優秀で真面目そう。当社をあまり詳しく知らなく、熱意はまあまあ。
Bさん:Aさんより成績が劣るものの、当社をよく調べていて、大いなる熱意あり。
採用人数に余裕があれば、両者採用かもしれませんが、AかBどちらかを選ぶとしたら、やはりBを採用したくなりませんか。
能力は高い方が良いのですが、長期的な視点で成果を出すのは、熱意がある人であることが多いです。
中学入試において「能力を測る」といっても、小学生は小学生です。
その子が将来どのように成長するのかは、「テストでは分からない」のが実情でもあります。
その時、「熱意がある」「一生懸命さがある」子供は「テストができる」とは別にどの学校も欲しいはずです。
学校によっては、入試において
学校の校風・カラーに適合する考え方を
持つ生徒・人材を合格とし、入学して欲しい
が加わるでしょう。
志望する学校のことをよく知って、心から
その学校へ行きたい!
のでしたら、その気持ちを強く持って、学力を充実させましょう。
その「合格したい気持ち」は試験当日に強く・強く持って臨みましょう。
そして、「合格・入学への強い気持ち」を答案用紙にぶつけて、思い切って表現してみましょう。
そして、一歩でも合格に近づいてみましょう。