前回は「しっかり・効率良く習得しよう 4〜暗記・知識 2〜」の話でした。
もうすぐ夏休みが終わります。
中学〜大学受験の方々は、暑い中一生懸命勉強してきたと思います。
各科目に共通しますが、「色々な角度から考える」視点を持つようにすることをお勧めしたいと思います。
特に算数・数学においては、「ちょっと違う視点はないかな」と考えてみましょう。
塾や参考書の解答を理解することも大事ですが、こうした視点を持つことは、視野が広がります。
視野が広がり、問題・物事を多角的見れるようになり、学力が上がります。
戦艦大和のペーパークラフト作成の話をご紹介しました。
非常に時間がかかり、地味な作業がたくさんあったので、結構大変だったのですが、「パーツの成り立ち」が分かりました。

戦艦大和は、非常に複雑なデザインです。
船体の曲面は、非常に複雑な形状で、模型を作成するのが一苦労でした。
これを鉄板で実際に作成したのですから、戦艦の設計者・技術者の方々の力量は大変素晴らしいことです。
この戦艦が実際に動き、極めて強固な防御力を持っていたことを考えると、不思議な感慨を感じます。
船体の局面は非常に複雑ですが、パーツは比較的単純な円筒であったり、多角形である部分もあります。
非常に複雑な部分があるものの、「単純な形が組み合わさってできた部分もある」のです。

受験生はプラモデルを作成する時間はありませんから、今まで作成したプラモデルをイメージしてみましょう。
あるいは、本記事の写真をご覧になって、イメージするのも良いでしょう。
例えば図形問題では、「解答の補助線以外にも考えてみる」のも良いでしょう。
算数実践 1では、「解法Aの補助線に気づくのが鍵」と言えます。
しかし、「この補助線に気づかなければ解けない」訳ではなく、解法Bのような補助線もあります。
解法Bの補助線は「良い補助線」とは言えませんが、「解ける補助線」です。
「時間が限られている試験」では、「素早くできる解法」の方が良いです。
しかし、少し遠回りしても「きちんと出来る」ことも大事です。
「この補助線でなければ解けない」という思考法ではなく、「他にもあるはず」という考え方で取り組んでみましょう。
図形問題の発想が広がり、学力が上がるでしょう。