前回は「合格目指して一歩ずつ進む学び〜第一志望校を目指す気持ちと合格への不安・第一志望は「絶対変えない」・基本方針は絶対に変更しない・ミッドウェー海戦の判断と結果〜」の話でした。
自分が「好き」なら第一志望校は貫く姿勢
中学受験〜大学受験の受験生たちは、翌年の春に志望校に合格して、
大変な一年だったけど、
成果が出て良かった!
ずっと大変な受験勉強だったけど、
志望校に合格出来た!
「春の満開の桜」を見ることを楽しみにしている方が多いと思います。
どんな困難も「成功すれば、後になってみれば楽しい思い出」になります。
現在、大変な思いをしているかもしれない受験生の皆さんは、度々合格判定をもらいます。
その合格判定は「良ければ嬉しい」ですが、「良くなければ全然嬉しくない」ものです。
栄光中行きたいけど、
合格判定がCだから、無理かな・・・
女子学院中目指したいけど、
A判定が全然出ない・・・
「第一志望校」は誰にとっても最も大事です。
この「第一志望決定のプロセス」を模試の判定によって変更する方もいらっしゃるでしょう。
この時、第一志望校選定の理由が、「本人にとって具体的でない」場合は変えても良いでしょう。
「有名校だから」とか「偏差値が高いから」ならば、本人にとっては「他でも良い」かもしれません。
一方で、
栄光中の文化祭の
雰囲気、とっても良かった・・・
女子学院中の雰囲気が
私の理想なんだけど・・・
このように「具体的イメージが志望校選定の理由」である時は、「志望校は変えない」ことが大事です。
基本方針として「第一志望を確定して、変更しない」ことが最も大事です。
実際、栄光中の文化祭(栄光祭)に初めて訪問しましたが、
こんなに広くて
のびのびした校地は「他ではない」のでは・・・
あの「栄光だけ」の雰囲気が、とても好きになる気持ちは分かります。
自分が「好き」ならば、第一志望校は貫く姿勢が良いでしょう。
合格判定と実際の受験の合否:「紙一重の違い」と学力
受験においては、第一志望に合格することが望ましいのが現実です。
特に新教育紀行の読者の皆様には、ぜひ第一志望に合格して欲しいと考えます。
一方で「必ずしもそうはいかない」のも、現実ではあります。
第一志望校の合格ラインに対する「自分のレベル」にもよります。
今回は、第一志望に合格できる可能性が「まあまあある」方向けの話です。
「まあまあある」と記載したのは、合格判定に対する考えが様々であるからです。
判定としては、B〜C判定、あるいは「40~70%程度」の方としましょう。
「40〜70%」というのは「だいぶ差がある」と考える方もいらっしゃるかと思います。
現実は「紙一重の違い」でしょう。
どんな入試でも資格試験でも、「合格最低点付近」には極めて大勢の方がいます。
ここで「合格最低点をどの程度上まるか」という考え方において、B〜C判定は同等でしょう。
その判定が出た日から当日まで「どのように学力が上がるか」、あるいは「当日の体調」も影響します。
本来は「A判定=80%以上」が望ましいのが現実なので、誰しも、
もっと
良い判定が欲しい・・・
あと5点で、
80%〜だったのに・・・
と悔しい思いをします。
第一志望がこのくらいの判定だと、少し悩む方が多いと思います。
本人も悩むでしょうが、特に親は「気が気でない」方が多いでしょう。
第一志望に
ぜひ行かせたいけど・・・
ちょっと不安かも・・・。
うちの子、大丈夫かな・・・
と悩む親は多いと考えます。
この時、第一志望が「かなり難しい」ラインでなければ、ぜひ「行きたい学校」を受けて欲しいです。
例えば、「第一志望校の判定がずっとE判定」ならば、「難しい」のが現実でしょう。
「C判定」ならば「合格する可能性は十分にある」と考えます。
「好きな志望校」であれば、「C判定だから諦める」ことになると、
あ〜あ・・・
〜中学目指したかった・・・
子どものテンションが下がってしまい、勉強への意欲が減退する可能性があります。
これは「最も避けるべき事態」なので、「志望校は変えずに貫く」のがベストです。
その上で、「少しハードルが高い」ならば、「第二志望は少し安全圏を狙う」のが最善でしょう。
・本人が好きな第一志望校は一切変えずに貫く
・合格判定や成績次第で第二志望校以下を調整
「第一志望校は貫く。でも、第二志望校で少し考える」ことは、非常に戦略的思考であると考えます。
子どもの合格可能性を上げる親の姿勢
この受験校選定の戦略的思考は「当たり前のこと」かもしれません。
一方で、「当たり前のこと」が様々な感情が入ると、なかなかできないのが実社会でもあります。
このように「第一志望で多少挑戦でも、第二志望で」というのは、子どもの精神も安定するでしょう。
その上で、
第一志望目指して、
頑張ってやってみましょう。
と、前向きに子どもを励ますのが良さそうです。
ここで大事なことは、具体的な内容がなく、ただひたすら、
とにかく
頑張って!
と言わないことが大事です。
頑張って、次の模試で
良い成績にしてね!
と言われても、当事者の子どもは、
僕、頑張って
いるんだけど・・・
と思うでしょう。
頑張って、
もっと勉強して!
と言われても、大抵の子どもは「すでに頑張っている」のです。
これ以上、何を
頑張れば良いのかな・・・
と子どもは悩んでしまうでしょう。
そもそも、「勉強したら必ず成績が上がる」訳でもないのが、悩ましいところです。
一生懸命勉強しているのに、
成績が伸び悩んでいる・・・
と感じている子どもたちは多いでしょう。
この時、「すでに頑張っている」子どもを誉める姿勢が大事と思います。
例えば、模試などの判定が思わしくなかったら、比較的良い科目を誉めてあげましょう。
社会は、
もう少し・・・
でも、あなたは算数が
良くできている!
算数が良ければ、かなり大きなアドバンテージとなります。
だから、
大丈夫!
社会は、もう少し
暗記を固めましょう。
算数でも理科でも社会でも国語でも、一科目でも良い科目があったら、ぜひ誉めてあげましょう。
すると、子どもは、
よしっ!
もう少し頑張ったら、大丈夫かな・・・
と感じるでしょう。
・「頑張って」ではなく「出来ている科目・分野」を誉める
・子どもが「合格できるかも」と自信を持てる姿勢
このような姿勢こそが、「学びへのモチベーション持続」につながり、合格へ一歩ずつ向かう道です。
次回は上記リンクです。