驚愕するほど易しい戦前昭和の中学入試算数〜「単調難化」している?中学受験の入試問題・平易な計算と基本問題・多彩で広範囲の中学受験算数〜|昭和初期の中学入試問題1・昔の中学入試

前回は「時代背景と特徴を考えるコツ〜江戸末期から明治初期に生まれた学校・強力な「日本政府」だった徳川幕府・急転直下の明治維新〜」の話でした。

目次

「単調難化」している?中学受験の入試問題:多彩で広範囲の中学受験算数

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とにかく、難関校〜最難関校の算数の問題は、大学生から大人でも難しいことが多い中学受験算数。

上の例は、「動く点」又は「動点」に関する問題とも言え、とても良い問題です。

この問題を解くポイントは、いくつかありますが、最も大事なのは「矢印」の考え方です。

矢印の考え方(新教育紀行)

矢印に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

筆者は、昭和から平成に変わる1990年に中学受験をしました。

その経験から現在の中学受験の問題を見てみると、確かに多彩となり、範囲が広がっています。

上の「矢印の話」は中学生が学習する「ベクトル」の範囲であり、小学生の学習範囲を超えます。

そのため、「小学生が知るべきかどうか」は議論あります。

筆者は、「概念がわかりやすいので良い」と考えます。

中学入試の問題の中には、さらに「中学・高校の範囲を知っている方が良い」問題もあります。

近年、「中学受験が激化している」報道が多く、中には、

塾講師

中学受験の算数の問題は
年々難しくなっている!

このように、「過去よりも現在の方が問題が難しい」という声も多いです。

この主張の是非は別として、確かに非常に難しい問題も多い中学受験の入試問題。

この「年々難しくなっている」が事実であれば、中学受験の入試問題は難化傾向となります。

「増え続けている」を「単調増加」と言いますが、いわば「単調難化」していると言われる中学受験の入試問題。

それでは、実際に昔の中学受験の入試問題を見てみましょう。

驚愕するほど易しい戦前昭和の中学入試算数:他の科目の難易度は?

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1934年度 日立中学校入学試験問題:算数(新教育紀行)

上の問題は、昭和9年度、つまり1934年度の茨城県立日立中学校の入学試験の一部です。

戦前の学制は、現代と異なり、だいぶ複雑でした。

学制の話は別の機会にしますが、戦前の高校を「旧制高校」と呼びます。

戦前の米国・ドイツの学校制度に関する、武蔵中学の過去問に関する話を上記リンクでご紹介しています。

中学校もまた「旧制中学」と呼ぶことがありますが、中学生になる年齢は概ね同じでした。

そのため、上の日立中学の入試問題は、現在の中学受験生と同じ12歳頃の子どもが受けました。

この入試問題は、算数・国語・理科・社会が混ざって出題された事が大きな特徴です。

まずは、算数の部分を筆者が編集して、ご紹介します。

(1)からして、およそ「中学入試の問題とは思えない」出題です。

この問題を出題する意味があるのか?と感じてしまうほど、易しい問題です。

計算問題ではない、(3)の文章題は、

出題者

東京の冬至の昼の長さは、
夜の長さの13/19です。

出題者

それでは、夜の長さは
何時間何分ですか?

このような、簡単な比例計算であり、小学校の普通のテストレベルです。

現代の中学入試において、上の(3)は出題可能性があるとしても、(1)は出題はなさそうです。

とにかく、現代の視点では「易しすぎて試験にならないはず」の問題が出題されていた、戦前の中学受験算数。

算数の他の問題、或いは他の科目は、どうだったのでしょうか。

次回は、更に他の科目も具体的にみてゆきます。

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