前回は「精巧過ぎるフィギュアが楽しい「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」〜フィギュアや模型を異なる角度から見てみる・立体を理解するコツ〜」の話でした。
「芸術品」のフィギュア楽しむ「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」

滋賀県長浜市の「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」を訪問しました。
海洋堂は、北斗の拳やキン肉マンなどのマンガから、三国志など幅広いフィギュアを作成しています。

大人の方で、「フィギュアが好き」という方も大勢いて、子どもにとっては、

僕もフィギュアは
好きだよ!



私も
結構好き!
フィギュアは誰しも好きです。
マンガやアニメの登場人物がフィギュアになることが多いので、比較的「男の子向け」かもしれません。
筆者は1977年生まれですが、筆者と同世代の方なら、上の写真を見ると、



おっ、
ジャギだね!
懐かしい気持ちになり、当時読んだストーリーが頭を駆け巡ると思います。
見方によっては「ただのオモチャ」かもしれない、フィギュア。
一方で、「フィギュアを精巧に作成する」ことは、極めて高い技術と「製作への思い」が必要です。
この意味から、海洋堂のフィギュアに対しては、筆者は「芸術品」と考えます。


大きなフィギュアや模型を見かけたら、ぜひ様々な角度から見てみましょう。
そして、少し近づいて見てみることをお勧めします。
・大きなフィギュアや模型などの立体は、様々な角度から見る
・少し近づいて、部分をジッと見てみる
上の写真のケンシロウ(手前の人物)の腕に注目して見ましょう。



腕の筋肉が
モリモリしていているね!



すごく強そうな
感じが伝わるね・・・
ケンシロウの腕の筋肉の隆起に加えて、血管も表現されています。



確かに、血管も
見える感じだね・・・



血管も表現するって、
すごいフィギュアだね・・・
このように、「ディテール(詳細)を極める表現力」が、海洋堂フィギュアの「芸術品」たる所以です。
フィギュアや模型を見て理解:水面と水中の表現


海洋堂では、マンガの登場人物や三国志以外にも、動物などの様々なフィギュアがあります。
上のマンモスのフィギュアもまた、表面の肌が極めて成功に作られています。



なんだか、マンモスが
歩いている感じだね・・・



「止まっている」フィギュアだけど、
動きが感じられるね・・・
あまりに精巧に出来ているため、躍動感があり、「動いている」かのような錯覚すら感じます。





あっ、恐竜の
フィギュアだね!



荒々しい海の
表現が、すごい!
大きな恐竜が、海の中をグイグイ、と言うよりもガンガン進んでいるような様子が伝わってきます。
恐竜の周囲の海の水が、大きくうねって、「ザザーン」と言う音が聞こえてきそうです。


この模型の「海の下」の部分が、上の写真です。



これは、どんな
風に作られているの?
海の表面は、特殊な材料で薄く作られていて、「海の内部」が見えるようになっています。



つまり、海の中は、
スカスカだから、分かりやすいんだね!
このように「海の上と海の中」を同時に表現しているのが、この模型の特徴です。



小さな恐竜か魚の
尻尾から水が流れていて・・・



海の中を
泳いでいる雰囲気が分かるね!
海中の恐竜・魚たちは、ゆっくり泳いでいたり、力強く泳いでいたり、様々です。


こちらは、海ではなく、湖か大きな池で、恐竜たちが泳いだり歩いているフィギュアです。
先ほどの、「荒々しい海」の表現とは一風変わって、「静謐な水面」が表現されています。



水が平らだから、
静謐な雰囲気だね・・・



水面の表現が違うと、
イメージも全然違うね。


同じように、水中を見てみると、上の写真のようになります。



魚が静かに
泳いでいる雰囲気だね。



これも水面の下が
空いているから、分かりやすいのかな?
先ほどの海と同様に、「水面のみ」特殊な素材で表現され、水中が見えやすいです。



この水面の表現って、
面白いね!



水面を、透明なプラスチックの
板とかで表現すれば・・・



自分でも「水面と水中の表現」が
作れるかも・・・
同じように作成すれば、「水面と水中の表現」は出来そうです。
このように、博物館などを訪問した際は、模型やフィギュアをよく見て理解するのが大事です。
そして、「自分だったら、こうすれば作れるかも」と作成プロセスに想いを馳せるのも良いでしょう。
子どもも大人も楽しく過ごせる、海洋堂フィギュアミュージアム黒壁。
作成する海洋堂の皆さんの精神を理解しながら、フィギュアを見てみましょう。
長浜周辺在住の方、あるいは訪問する方は、ぜひ訪れてみて下さい。