前回は「歴史や地理の効果的な学び方〜「暗記中心」ではなく「イメージ+暗記」・覚えることが多すぎる地理と歴史・「戦国時代の期間」と歴史の時間〜」の話でした。
「最もイメージしやすい」戦国時代:生き生きしている武将たち

今回は、社会の学び方の具体的な例を考えます。
中学受験〜大学受験の社会の骨格は、地理と歴史で、公民・時事問題もあります。
公民は、地理・歴史とやや方向性が異なりますが、議会の成立等歴史的背景も重要です。
そして、時事問題は「時事」である通り、「時=時間」が重要で、歴史的背景抜きには語れません。
この観点から考えると、地理と歴史は「同等」ですが、「やや歴史の方が重要」と考えます。

やっぱり、歴史を
しっかり学ぶのが良いね!



歴史を得点源に
出来たら、時事問題とかも出来るかも!
「歴史が好き」や「歴史に興味がある」人が好きな時代が3つあり、最も好きな時代が戦国時代です。
・戦国時代:1550年〜1600年頃
・幕末維新:1840年〜1870年頃
・第二次世界大戦:1938年〜1945年頃
そして、一般的には「戦国時代」か「幕末維新」が人気で、日本の歴史では戦国がトップです。
・戦国時代:1550年〜1600年頃
・幕末維新:1840年〜1870年頃
戦国時代は、大坂の陣まで含める考え方もありますが、概ね50年ほどの期間です。
戦国と幕末維新を合計しても「80年ほどの時間」なので、それほど長い時間ではないです。



だから、他の時代も
たくさん入試で出るんだね・・・



私も上杉謙信とか
伊達政宗とか好きだから・・・



戦国時代がもっと
試験で出れば良いのに・・・
「戦国時代が好き」な人は、比較的多いですが、多数派ではありません。
そのため、「戦国好き」にとっては、このように「戦国がもっと試験に出れば」と考えます。
筆者は、小学生の頃から歴史が大好きで、特に戦国と幕末維新が好きでした。



この時、信長が
〜を考えて〜して・・・



家康は、〜と考えて、
〜の決断をしたんだろうな・・・
「学習マンガ」などで学びながら、色々と歴史の人物の生き様を考えるのが好きでした。
「学習マンガ」に関する話を、上記リンクでご紹介しています。



戦国時代なら、
楽しいから・・・



謙信や政宗が、何を考えたか、を
考えるのは楽しいかも・・・
様々な脚色もあるため、戦国時代は武将たちが生き生きとしています。
そのため、戦国時代は「最もイメージしやすい」時代なので、好きな人が多いのでしょう。
様々な人物の生き様をイメージ:「歴史の流れと軸」が明確な戦国時代


戦国時代に次いで、人気が高い幕末維新もまた、人々が生き生きとしている印象です。
時代の変革期は、「生き生きしている人」が表舞台に出る傾向があります。
そして、その時代に合わせて様々な歴史家・作家が様々な背景をもとに、想像を広げます。



僕も幕末維新が
好きだよ!



でも、どちらかというと
戦国時代かな・・・
「幕末維新が好き」な人も、多くは「幕末維新か戦国か」ならば「戦国の方が好き」です。
特に小学生〜高校生は、この傾向が強く、「歴史大好き」だった筆者も同じでした。
本来は「物騒で怖い」はずの戦国時代ですが、



よしっ!
上洛するために、全軍を率いて京へ!



景虎(上杉謙信)め!
この晴信(信玄)が倒してくれる!



この景虎が、敵を
蹴散らしてくれる!
このように、様々な大名・武将たちが、火花を散らして合戦をする様子は、ワクワクします。





武田軍を、
鉄砲隊で粉砕せよ!



よしっ!
これで我が天下は定まったな!





な、なに!!
光秀が・・・



是非も
なし・・・
このように、様々な脚色がありますが、戦国時代の流れは「小説よりも劇的」です。
まさに、「事実は小説よりも奇なり」であり、織田信長周辺だけでも「面白すぎる」のが戦国時代です。



そう・・・
やっぱり戦国時代は楽しいよ!



この後、秀吉が
一気に出てくるのも楽しい!



そして、その後、
さらに家康が天下統一するね!
「信長→秀吉→家康」という軸があり、この軸に信玄・謙信・元就・政宗などが彩る戦国時代。
海外から見た「信長→秀吉→家康」の流れに関する問題を、上記リンクでご紹介しています。
幕末維新も面白く、西郷隆盛・木戸孝允・坂本龍馬など多数の人物が登場します。



幕末維新は、徳川→新政府で、
戦国とはちょっと違うね・・・



幕末維新は、
「信長→秀吉→家康」みたいな流れとは違うね・・・
戦国時代よりも、「外国との関係」の要素が強い幕末維新。
外国の方も色々登場して面白いですが、「歴史の流れの軸」は複雑な傾向があります。
討幕軍・薩長軍の軸は薩摩ですが、なんといっても先陣を走ったのは長州でした。



我が薩摩が討幕軍の
中核であったごわす!



いや、我が長州こそが、
討幕の先鞭切ったのだ!



この坂本龍馬が、
薩長同盟の段取りしたぜよ!
幕末維新は、「様々な勢力・藩の視点」があります。
「信長→秀吉→家康」の軸がある戦国と比較すると、少し分かりにくい面があります。



幕末維新も面白いけど、
色々な人が出てきて・・・



頭を整理するのが
難しいかも・・・
戦国よりも「整理が難しい」幕末維新は、イメージするのが難しい面があるかもしれません。
ここで、自分なりに「様々な人物の生き様」をイメージして「自分なりに理解」すると良いでしょう。
次回は、幕末維新を舞台に、様々な人物の生き様を具体的にイメージします。