ばねの伸びの考え方 2〜直列の伸びを描こう〜|中学受験の理科

前回は「ばねの伸びの考え方 1〜伸びる状況を描こう〜」の話でした。

「直列につながったバネと一つのおもり」を、考えました。

今回は、「直列につながったバネと二つのおもり」を考えましょう。

目次

おもりが複数ある場合

前回と同様に、おもりによって、バネにかかる重さ・力を矢印で描きましょう。

下のバネは下につながっている、おもり重さの60gで引っ張られます。

上のバネは、下にあるおもりの重さが全部かかります。

そのため、合計した重さがかかって、引っ張られます。

Aのバネは9cm、Bのバネは6cm伸びます。

A、Bそれぞれの伸びて、長さが分かります。

ここまでは、比較的分かりやすいと思います。

この辺りは分かるわ。

たくさんバネが出てきて、複雑になるとわかりにくい。

同じように矢印を描けば、おもりが何個あっても分かりますね。

ここで、バネの基本的なことを考えてみましょう。

バネとは?

バネとは、なんでしょうか?

おもりがかかると、伸びるモノ?

おもりがないと、何も起きないわね。

そうですね。

バネは、おもちゃやおもちゃの中にあります。

男の子がよくやる「黒髭危機一髪」みたいな、何かポーンと飛び出すおもちゃには、バネがあります。

あまり日常生活では見かけないですが、車や電車など「動くもの」には、たくさんのバネがあります。

バネ2本を考えましたが、バネ1本を考えましょう。

これは、簡単だよ!

問題で考えたバネと同じばねが一つあって、おもりも一つです。

どのようになるか、イメージしてみて下さい。

バネが伸びるわね。

そうですね。

問題を解く際は、バネが伸びる様子を考えることが少ないですが、描いてみましょう。

バネに重さがかかって、伸びます。

伸びて止まりますね。

そうだね。

おもりが下がって「止まる」とは、どういう事か、考えましょう。

伸びたバネは、おもりを上に引っ張っています。

「引っ張る力=上向きの矢印」と「おもりの重さ=下向きの矢印」が同じになります。

そして、上向きと下向きの矢印が同じで「釣り合う」のです。

「力が釣り合った」から「下がったおもり」が止まる、というイメージをしっかり持ちましょう。

バネは伸びるだけでなくて、引っ張るんだね。

バネのことが、分かった気がするわ。

このイメージをしっかり持つと、応用問題も考えやすくなります。

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